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とても大事なこと
2008年02月14日 21:27
またもや新聞記事の引用ですがそこはお許しを。
<(途中から)「心配かけてごめん、お母さん」。その電話が、麻酔科勤務の女性研修医と母(63)の最後の会話になった。
04年の正月明け、十全総合病院(愛媛県新居浜市)の外来病棟で倒れているのが発見された。自分で静脈に麻酔薬を注射し、28歳の命を絶った。
麻酔医は緊急手術が不可欠な救急医療の要だが、病院にはたった2人。1時間以内で駆けつけられるよう求められ、近くの温泉に母と出かけた時も昼夜を問わず携帯電話が鳴った。
03年2月、急に手足に力が入らなくなる「ギラン・バレー症候群」になった。3月末まで自宅療養するはずが、病院から「忙しいので戻ってほしい」。5月、帯状疱疹(ほうしん)を発症。勤務先に8日入院したが、病室から毎日、医療現場に向かった。
両親は病院を提訴。大阪地裁は昨年5月、過労と自殺との因果関係を認め、病院側に約7700万円の賠償を命じたが、大阪高裁で係争が続く。
「娘は医師不足の犠牲者」。父(64)は、そう信じて疑わない。>
記事全体は:http://www.asahi.com/kansai/news/kyuukyuu/OSK200802120037.html
→『チーム・バチスタの栄光』にも描かれていて、その「扱われ方の軽さ」、仕事の難しさとその見返りの低さ、等時折その勤務実態について問題が指摘される「麻酔医」。
最近救急医療問題で特に医療従事者が不足しているという問題が盛んに喧伝されています。その前に看護師不足の問題が言われていて、そちらは外国(フィリピン)から資格者を受け入れる方向といわれるものの、例えばフィリピンでは同じ英語圏ということで元々アメリカ・ヨーロッパへの志向が高く、日本で従事する際のハードルが高い(特に言語)ことから難しさがある、医療者に関しては最近よく話題になる「訴訟リスク」問題や「研修医制度問題」など、こちらは基本的に国内で何とかしないといけないだけに余計に難しい。
「チーム・バチスタ」では、仕事の大変さVS仕事のやりがい、という点で「報われる人、報われない人」という描き分けをされているように看取しましたが、現実の医療の現場では全ての従事者が等しく命への関与をも求められるもの。技術的な難易度・医療機関への収益貢献度(どうしても経営という観点から仕方ない)による「差異」との間にどうしても齟齬が(悪く言えば、働くモチベーションに差が出る)生じるかと。難しい問題です。
※添付は、北里大学の麻酔科医募集のHPにあった写真です。
http://www.khp.kitasato-u.ac.jp/ska/masuika/recruit.html
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