映画の巨大な進行､細密さへのこだわり…

ｱｰｸｼｮﾝｯ!!てな感じ｡拡声器でみたいな｡数百人近いｴｷｽﾄﾗが動きだす｡って､競馬場だから､ある意味､思い思いの動きなんだけど｡自分はﾗﾁ沿いで､ﾚｰｽに歓声をあげる観客みたいな｡そういう風なことを､大勢のAD達が､指示していく｡広大な立ち見からｽﾀﾝﾄﾞへと散る膨大なｴｷｽﾄﾗ全員に､立ち位置､座り位置とか､それぞれのだいたいの動きのｲﾒｰｼﾞとかって｡もちろん､演技なんて言えるしろものじゃないんだけど｡少なくとも､映像のそのｼｮｯﾄのじゃまにならないように｡確かに個々には､豆粒に過ぎないんだけど｡全体として､うそのない背景にならなければならない｡映画制作の巨大さと細密さへのこだわりとの両面をつくづく実感｡
で､正直､俳優達の撮影現場は遥か彼方のｽﾀﾝﾄﾞらしい｡ので､なにがなんだか｡まったく､何の撮影をしているのか､ぜんぜん分からないまま｡
と､一通り撮影は終わったらしい｡自販機で缶ｺｰﾋｰを買う｡その前に､ﾛｹ弁とお茶も食べちゃったし｡手持ちぶさた｡たいしたﾛｹ弁じゃなかったけど｡でも､ただ弁ってなんかいい｡なんかﾄｸしたみたいな｡なにしろ､初ﾛｹ弁｡最初の仕事では､撮影した日本料理店で､食事をさせてもらったので…