これがｵｰﾃﾞｨｼｮﾝ!とにかく､必死!

Nﾃﾚの第1号ﾄﾞﾗﾏを作り､ﾁｰﾌﾃﾞｨﾚｸﾀｰまで務めたおじいちゃん｡どう控え目に考えても､放送界の大御所には違いない｡だから､いかにｽｸｰﾙの内部生中心と言っても､ｵｰﾃﾞｨｼｮﾝは厳しくなるよね｡なにしろ､おじいちゃんのﾃﾚﾋﾞ生活50年と80才の誕生日記念公演なんだし｡
で､ﾄﾞｷﾄﾞｷ､ﾄﾞｷﾄﾞｷ｡自分の番が近付いてくる!ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ不安は増し｡自信など､無惨にひとかけらも｡…で､で､いよいよ!!ちょっと､逃げたいような｡でも気をとり直して｡
自分と同時に受験するのは､ふたり｡ひとりは､20代後半のおとこ｡ちょっと､今風でｶｯｺいい｡なんか出来そう｡同じ課題曲だし｡ﾔﾊﾞｲｯ!実は彼､のちのち分かるんだけど｡無名だけど､ﾌﾟﾛの三味線奏者｡半端じゃなく上手い｡音楽のﾌﾟﾛには違いないから｡歌だって､当然!もうひとりは､二十歳前後の長身のおんなの子｡3人､ｵｰﾃﾞｨｼｮﾝﾙｰﾑに案内されて｡まず､彼から｡上手い｡もの凄く(汗)｡でも先生達､褒めない｡訴えかけてくるものが足りないって｡やばいよ…彼女､あれっ｡下手?先生たちも手厳しい｡とにかくﾀﾞﾒって｡このあとならいける!かな?
とにかく､思いっきり｡悔いを残さないよう｡無心で…