彼女は､ﾀﾞﾝﾅの知らない自分の世界を…

彼女は､お子さんが専門学校生と高校生｡子育ては､ある意味手を離れつつあって｡しかも､ご主人が単身赴任中｡亭主元気で留守がいいって､言ってたけど｡満たされない空白が生まれてることも､また事実みたいで｡でｽｸｰﾙへ｡
今思えば､お互い日常生活があり､家族があり､もちろん愛しているし､支えているんだけど｡長年のその重みを背負い続けた息苦しさから､逃れる場所が欲しかったのかなと｡他愛もない異性との会話｡それも近い世代の｡同性との関係では､有り得ない｡疑似恋愛と言われれば､そうかな… 特に､ﾃﾚﾋﾞに出てみたいって､共通の夢｡それが､ふたりの会話の中心にあることが､ふたりの距離を急速に縮めて｡
彼女､ﾀﾞﾝﾅには内緒でｽｸｰﾙに来ていた｡学費は､不動産屋の事務のﾊﾟｰﾄのﾍｿｸﾘから｡ﾀﾞﾝﾅは､九州に単身赴任中なんだけど､一応､月1で帰ってくる｡ただ､帰ってくれば､そのまま好きな海釣りへ直行｡思う存分楽しんで､家族との会話もそこそこに赴任先に戻っていくって｡彼女､なんなんだろうね?って…
ただ今更､ﾀﾞﾝﾅとの会話を復活させたいと思ってる訳ではなくて｡ﾀﾞﾝﾅの知らない､彼女だけの世界を作ろうとしているみたい｡娘達も知らない彼女だけの世界…