私、やっちゃった・・・

昨日の続きです



私たちは、なんとか潜り込めるスナックを見つけました。
狭いお店だったので、カウンターとテーブルに別れて座り
適当に乾杯した後、
それぞれ積もる話をしたり、
カラオケの歌を入れたり・・・
私はカウンター席に座り、水割りを飲みながら
友人達の歌やおしゃべりを聞いていました。
さっきまでビール
今度は水割り・・と、ちゃんぽんしてるので
かなりまわってきてます。

みーこ歌は？

なおくんがカラオケの分厚い本を目の前にドンと置きました。

あたし歌はだあめぇ～

あぁ！なつかしいなあ・・
みーこって伸ばして呼ぶの中学の頃の友達だけだよ～

へ～そうなのか

なおくんはそのまま私の隣に座り、カラオケの歌に手拍子を送ったりしています。
私は何だか嬉しくなってきました。

おまえいっぱい飲むんだな
うん・・なんかねぇ好きなのよ
なおくんはぁ？飲んでるぅ？
飲んでるよ・・
ちょっと飲みすぎじゃないの？

私の言葉があやしく聞こえたのか、
心配そうな顔をしています。

だあいじょうぶ！大丈夫・・・

それから暫くの間
私はなおくんと、仕事の話や昔の話なんか
取り留めの無いことを二人で話していました・・・
内容はあんまり憶えていません
ただ、一緒に話をしてるという事がなんか楽しくて・・

楽しく話をしてるつもりでした・・
私はご機嫌で・・・
でも・・・


なんだよ！おまえ・・誘っとんのか！

彼のキツイもの言いに
私はビクッとして彼を見ました。
明らかに、怒った顔・・・

（え？・・・なに？なんでそんなに怒ってるの？）

私、なんか怒るようなこと
言ってしまったんでしょうか？


その後彼は不機嫌な顔のまま
ずっと隣に座ってました。
私も気まずいけれど席を離れるキッカケもつかめず・・



なんだか分からないけれど、
私、やっちゃった・・・
失敗しちゃった・・
酔った勢いで、
きっとなにか言い過ぎちゃったんだ・・
楽しい酔いがさーっと醒めていきました。



それから間も無く
二次会もお開きになり
私は女子の友達とタクシーに乗って帰宅しました。

なおくんとは
なにも言葉を交わさず・・・。


・・・・自己嫌悪です・・。






つづく