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出会い系の女101

2013年07月21日 15:22

男は新幹線に乗った。

つくまで2時間である、
日帰りになるのか、1泊なるのか、女次第であろう。

最悪30分で終わるかもしれない、しかし、それは、
女とのメールから考えにくい。

しかし、女と男の間には、なにが起こるかわからない。

今まで、この男はラッキーだった。

ラッキーがいつも続くとはかぎらない。

しかし、それでも、女にはリスクを取る値打ちがある。

男はいつもそう思っている。

女とは生きた芸術品、血が噴き出す芸術品だからだ。

たしかに、余計なコトをしゃべる芸術品でもあるが、余計なコトであっても、イヤなことであっても、
それは心の裏側で、
ヒトであるなら誰もがもつものだから、ことさらそこだけ取り上げて、責めむべきものでもない。

それ以上に、女には、おまんこ、という、至高なるモノがある。

残念ながら、女は男に、1万年の長きにわたって、差別虐待を受けてきたから、
おまんこが、差別用語に変形してしまった。

差別虐待がなければ、おまんこは至高の心になる。

しかし、人類は、おまんこ虐待しても、子宮、つまり、お袋を大事してきた。

女を虐待して、母を大事にすることで、帳尻を合わせてきた。
母は尊敬されるべきモノ、女は忌避されるべきモノ、
女を捨て、母に一刻もなることで、冤罪を免れようとしてきた。

快楽タブーに、繁殖は絶賛される。

人類生来、罪の原点は女に、尊敬の原点は母に。
女と母は未来永劫和解することがない。

コレが、女をして心の病に駆り立てる最大の原因だ。

もし、女が母になれなかったら、世間から石を投げられる、罪人から抜け出せない。
茨の道をさまよい歩く三界に家なしの石女になる。

しかし、21世紀に入ったそんな、価値観はもはや通用しない。
女と母が対立する価値観は、4000年来の農業社会の価値観である。
我が国で言えば、弥生時代から戦前まで農業国家の差別というカースト制度のハナシだ。

日本はもはや農業国家でない、
すると、そういう価値観は、崩壊する。
崩壊しても、しかしながら、
DNAに刻印されている。なぜなら4000年の時間は事実だからだ。

今もって、男も女も農業国家の男尊女卑というDNAに苦しめられている。

この男のように、女のあのショッキングピンクおまんこに感動さえすれば、簡単だ。

すると、おまんこは6340万色のハイビジョンの光の大饗宴を映し出す心に変身する。

女=おまんこ=心

しかし、差別虐待があるかぎり、心に到達しない。


女自身が男のように、おまんこ差別虐待していることがコトの根を深くしている。


この男は、女にどんなリスクも厭わない決意をしている。
なぜなら、すばらしい至宝をもっているからだ、その至宝を女と一緒に堪能したい。

コレがこの男に残された、あと20余年という人生の目的だから。

すばらしい至宝の前に、もはや、女も男もない。
燦然と輝くめくるようなステンドグラスの光の大饗宴に、女も男もない。
あるのは、唯、タダ、人間のすばらしさだけだ。

男は、セフレの女でコレを確認したばかりだ。

廃墟の女もコレを味わいたい、女男の性別を超えたあの光の大饗宴を堪能したい。
これ以上のすばらしさはこの宇宙に存在しない。

なら、女のちっぽけリスクなんぞ、取るに足らない。
女の心の奥にある病こそが、ハイビジョンの世界の原動力になるのだ。
ほんのちょっと、撫でてやれば、女はスーパーマンに変身する。

まさに女バンザイ、である、

男はそう思った。



廃墟の女のいる駅に着いた。たっぷり2時間。

果たして女はいるのか、

1行の女のように、こないのか。

しかし、男に、不安はなかった。


大きな駅舎の中をうろうろしていると、

女から声がかかった、

あんぽんたんさん、ですか?

えっ?

ビジンがあった。

正面からビジンを間近にすると、男はびっくりするモノだ、

一瞬、男は一歩、後ずさりした。

女は一礼して、ニッコリした、

男も思わず、つられて、ペコリ。


最初に、セフレの女にあったときも、気後れして男は後ずさりした。

美人は男を威嚇する、シンゾーにわるい。


は、はい、

おとこはしどろ、もどろである。

廃墟の女は40才、男は65才、だった。

女と男に年は関係ない、
コレが全くの見知らぬ相手だったら、ジジイコムスメにもなろう。
しかし、以前になんどか、コトバを交わした相手には、そうはならない。


顔が美人なら着ているものも美人である。
一口に言って、オシャレだ、
オシャレと廃墟、どうにも男にはつながらない。

お疲れになりませんか?

すぐ相手を思いやるコトバが出た。
女の特徴である。

この一言で男は、女とやりたくなった。

男の気を引かない女は、どうにもやる気が起きにくい。

その点、この女は美人である前に、男のやる気を起こさせた。
何ごともやる気が一番である。

すると、男に、見違えるばかりの、元気が出た。


ええ、ダイジョーブです、

お昼ですね、メシにしませんか?

男は言った。

女は美食家であることはメールで知っている、

女はだれでも、美食家だ、
悪く言えば、一番、食い意地が張っている。

この場で大事なことは、サガス、ことより、ソッコーである。
探すことで時間を浪費することは、厳に避けなければならない。
美食は、もっと女と距離が近くなったときにすればイイ。

ソッコーで近くのレストランに入った。

大都会だけあって、込んでいる。

並ぶほどではないが、席はあった。
テーブルに向かい合って座った。

なににしますか?

男は聞いた。

おまかせしますわ

コレが一番、困る。

じゃあ、この店で一番おしいモノは?

だいたい、店で一番美味しいモノは、大きな字で書かれている。

男は、メニュー見て、コレ二つ、注文した。

ウエイトレスが、

畏まりました、

電卓みたいなモノで打ち込んだ。

注文した中身は、男は知らない。

こういうとき、中身などドーデモイイ、

後はウエイトレスが運んできたモノを口に運べばイイ。

男はコップの水を飲みながら、

今日は富士山がキレーでしたよ。

あら、ソー

女は相づちを打った。

富士山がキーレーに見えるとですね、

何ごともうまくいくらしいです。

へえ~

女は目をキラキラさせて、頷いた。

キョーハうまくいきますね、

男も、なにがうまくいくのかわかっていないが、
そういうことで落ち着く。

男は言った、

富士山がキレーなのは、空の青さと雪の白さがあるからですね。

雪がなかったら富士山にならないですね、

女は首をかしげた、

富士山がキレーナのは、あの稜線があるからだ、

女はそう思っていたが、口にしなかった。

女は、この男は少しトンチンカンな男に思えた。

すると、女はラクになった。

そしたら、急に、

うふふ、

笑い出してしまった、

えっ?

なにか?

ゴメンナサイ~イ、

急にね、

あなたのハンネ、思い出したの、

えっ?

あんぽんたん、さん。

ハイ、

男は苦笑した。

ウエイトレスが昼食を運んできた。


鯛飯だった。

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