出会い系の女96

女が快楽の頂点に達したとき、

純情淫乱の女は、サトリ、と言った。

セフレの女は、アクマ　と言った。

快楽という加速度器で衝突させると、

一方はサトリに、もう一方は、アクマが。

男はわかったような、わからないような、なんとも奇妙な感じがした。

タダ、究極であることは、わかる。


そして、また一方に、静謐な快感はセフレの女に、

すべてのあらゆるモノが、愛おしい気持ちなる。すべてあるモノを慈しみたい。

コレも事実だ。


男は女でないから女の究極はわからない、
こうみると、チンポの快感なんて、女の究極の快感に比べれば、
果たして、快感と呼べるモノだろうか。

女のホントの、言い換えると、
究極の快感に達すると、シンでもいいんじゃないか、

男は快感で死ぬことはないが、女は、死ぬような快感が。
なら、
それは、アクマであろう。

なら、それは、やはり、サトリ、であろう。

アクマもサトリも、一つのことを言っているのでないか、
タダ単に、表現の違いでしかない。

たとえば、ゼロと無限は、同じモノを別の面から表現している、

空を内側からと外側から表現している。
数字で表現すると、ゼロと無限になる。
コトバで表現すると、般若心経　になる。

究極の快感を女が表現すると、
A女はサトリに、B女はアクマに、C女は、また。別なことを言うのかもしれない。

女のおまんこは、男のそれと、ワケが違う。
男のおまんこは、タカが、おまんこだが、
女のおまんこは、されど、おまんこだ。

も、根本的に違う。

しかし、人類発祥以来、価値観とは男の価値観である。
男の価値観はおまんこを蔑むことであった。
男の価値観はジョーシキになっている。
男も女もジョーシキを信じて疑うことがない。
そして、男の価値観で、人類発祥以来、おまんこを蔑視してきた。

人類発祥以来、おまんこは、ジョーシキの冤罪を被っている。
問題は、当の女まで、おまんこをジョーシキで見ていることだ。

当の女がおまんこを蔑視している、男と同じように。

ところが、このジョーシキに、
純情淫乱の女とセフレの女は、違う眼で見ている。

純情淫乱の女もセフレの女も、ジョーシキとかけ離れているとは、思っていないだろうが、
しかし、自分に忠実であることは、間違いない。


究極の快感に達したとき、セフレの女は、自分がアクマだと実感する。
すると、楽になる。
も、おまんこに、イイ訳しなくてもいいからだろう。

コレは純情淫乱な女も、同じだろう。
も、イイ訳しなくて済む。

イイ訳はジョーシキにだろう。

何のことはない、死ぬ者が、イイ訳なんぞしたところで是非もない。

究極の快感とは、女が死ぬことだ。

すると、女はなんかいも数限りなくシンで、また、復活する。
シンで復活するたびに、別人になる。
輪廻転生を繰り返す。

賢者に、あるいはサターンに。

究極の快感が女に与えられれば、女は、女からスーパーマンに変身する。
も、そこには性別はない。女はない。

女が女であることは、まだまだ、快感が、快楽が足りないことになる。

女がスーパーマンになれば、言い換えると、神になれば、
すべての存在物を慈しむだろう。
ゴビ砂漠やサハラ砂漠の砂粒一つひとつを慈しむ、
毛虫やミミズやありんこの一匹一匹に、慈しむ。

究極の快感は女に、
そんなこと意識してないだろうが、中身は、神になっている。



男は女を抱きしめた。

女に感動したからだ。

2万円の女の、あの鮮明なショッキングピンクのおまんこの美しさに男は感動した、
しかし、今は、それとは違う、なにか別次元のものに、感動したようだった。
男は、まだ、女の究極の快感はわからない、
しかし、セフレの女の醸し出す、アクマに感動した。

もし、純情淫乱の女とおまんこしたなら、男は、同じように抱きしめただろう。
それは、このセフレの女と同じ質の感動だから。

サトリとアクマ、

男は中身が同じであることを理解した。

女は男の抱擁にがうれしかった。

男が女を抱きしめたとき、あのベートーベンが蘇った。

そうだ、ベートーベンで加速度器をもっと強力にスピードを上げてみよう。


男は首から顔中に女にキスして、少し離れた。

男は言った、

ハナコさん

なあ～に、

男はバックから取り出した。

こんなモノもってきたのです、

あらっ

きゃっ


使ったことがありますか？

もちろんよ、わたし、足りないときは愛用しているわ。

男は電マとバイブをテーブルに置いた。

昨日夜、買いに行ったモノだ。

女に聞いた、使ってもいいですか？

別に使わなくっても、それなりにイクわよ。

男は言った、

もっと、もっと、快感を味わってほしいのです、

そうオ～

あんまり、強くしないでネ、

はい、

わたし、こわれちゃう～

女はうれしそうに、言った。


男は、思った、さあ、ベートーベンの最終楽章だ。

そして、男はもう一捻り、考えた。

電マとバイブと、もう一捻り、

そう、あの映画のDVDだ。

男は、仁義なき戦い、を反芻した。


男は水を飲み干し、口移しに女ふくんでやってから、やおら、。
女を寝かせて、M字脚にした

男はワルトシュタインからはじめた。

ハナコさん、足開いてください、M字脚ね。

男は慎重に、触れるか触れないかに、電マをクリに当てた。

うっ、う、う

女は、呻いた。

やさしく電マを当てながら、大腿を舌で這った。

キモチイイ

電マがやさしくクリの周辺をなぞった。
電マは弱いほどクリに聞く、強いと逆効果だ。

電マを今度は、乳首に同じように、触れるか触れないかのように当てた。

ウッ、ウ、ウウ

女の顔が歪んだ。

もう一方で、今度はバイブをおまんこに当てた。

イッ、イイ

電マを、今度はすこしつよくしておまんこの鈍いニブイビラビラに当てた。

女は少し、エビぞりになった。

コレで準備運動は整った。

バイブを膣に入れて、ゆっくり出し入れした。

膣にモノが入ったことで、女は第二ステージに入ったことを意識した。

すると、緊張か高ぶり、興奮が一気にやってくる。

電マの刺激が効いてきた瞬間でもある。
触れるか触れないかの刺激は直接でなく、少し後から、効いてくる。

コレも一種の、ピタっ、である。


バイブは卑猥な動きでうねりながらおまんこに闖入していく。

準備運動で愛液はバイブを招き入れるように溢れ、膣襞は取り込むように吸い寄せる。
バイブは押し込まなくても、まるで匍匐前進でもするかのように吸い込まれる。
バイブを強く膣に強く押し込むのは間違いである。当てるだけでよい。
後はまんこがメンドーみてくれる、
コレを間違って使うから、快感は半減する。
イタイだけである。

まんこはチンポと見たら、自分から手招きする、まんこはバイブとチンポの区別がつかない。
そこを利用して入れるのである。
鮎がおとりに引っかかるようなモノだ。擬餌に引っかかる小魚みたいなモノだ。

力を加えないでバイブをおまんこの導きで奥に達すると、抜くのに一苦労である。
なぜなら、
いきなり抜けばまんこの機嫌を損ねる。機嫌を損ねたおまんこは後が悪い。
再度の挿入を拒否するからだ。

ここの機嫌を損ねないように、まんこの周辺を撫でながら、
気を遣い慎重にゆっくり、抜かなくてはならない。
同意を得なくてはならないのだ。

女はムシされることに敏感だ、この手順を間違うと永遠に女の仇になる。

おまんこもしかり。

ここをクリアすると、まんこは喜んで、協力するようになる。
なぜなら、抜くのは自分のためであると、悟るからだ。

すると、バイブはリズミカルな快感をまんこに発散することができるようになる。

ここを間違うと、一歩も先に進めない。

外側はシンプルのかぎりだが、一歩内側に入るとコンプレックスの無数のヒダである。


ここでも、

タカが、まんこ、

だが、やっぱ、

されど、おまんこである。