出会い系の女35

私の体がね、あのヒリヒリする焼け付くような快感をほしがるノ、

も、たまらないの。

も、彼がほしくてほしくて、たまらないの、

でもね、戻ろうと意識するでショ、

今度は、心が拒否するノ

ワタシ何が何だかわからなくなるの、おかしくなっちゃうのよ

憎い、殺したい相手に、抱きつきたい、
そして、あの火の出るような快感を思いっきり味わいたい、
ぶって、ぶって、ぶたれて、カラダがメチャメチャになるほど、
焼け付くような快感がほしいノ

すると、同時に、今度は、わたしの心が悲鳴を上げるの。
恐怖で、カラダが硬直したり、ワナワナ震えたり。

これがね、両方同時に起こるの、
意識が彼を追いかけると、カラダが快感をほしがり、
すると、心が、すぐ拒否するの。

いつもこの繰り返しで、へとへとになるの。

そこでね、

火の出るような快感をカラダが求めたとき、ワタシ、オナニーしたの、

すっごく気持ちよくって、すぐイッたわ、

そんときね、心は拒否しなかったの。

それからよ、も、24時間オナニーをしまくったわ。
体は火照ったり、焼け付くような快感を求めたときは、
オナニーで鎮めるの。

だから、オナニーはワタシの鎮痛剤なの。
これがなかったら、ワタシ、正常でいられたかどうかわからないわよ。
だから、ところ構わず、デパートのトイレでも、公園のトイレでも、
誰もいないときは、すぐパンツに手を入れてやったわ。

今でも時々やるわよ、ウフフフ

快感や快楽ってね、頂点になるとクルシミなのよ。

こんなことは経験しなくちゃ決してわからないわよ。
みんな快感や快楽を追いかけるでしょ、ワタシもそうだったけど。
すると、もっと刺激がほしくなるの、
もっと、もっと、ってね。

一つのショートケーキが丸ごと、ほしくなるわね、あれと同じようにね、
1杯のお酒がボトル瓶や1升瓶になるようにね。

おまんこも同じなの、

フツーはおたがい、キモチイイでコトが収まるわ。
それが、だんだん、興奮すると刺激が強力なのをほしがるの
、
電マになったり、バイブになったり、ローターになったり、
道具を使い始めるでしょ。

仕舞いに、アナルになったりするわね。

でもね、最終的に暴力にはかなわないわ、

暴力は死を意味するの。

暴力振るわれると、痛いこともあるけど、それ以上に

死の恐怖が出るの、

この恐怖が、セックスしているとき入ってくるとね

イタイと同時に、快感が天井を突き破るの。
死って、究極でしょ、
イタミを介して快感を究極に押し上げるの。

経験したモノにしかわからないわ。


だからね、暴力のセックスの快感って、

エベレストなのよ、

エベレストって死と向き合ってるでしょ、

そして、クルシイでしょ、半端なくクルシイでしょ、

でも、360度、スゴイ世界が眼下に見えるでしょ、

これが一緒くたになって現れるの。

すご～く、苦しいわ、同時に、すご～く、スゴイの

も、スゴイとしか言いようがないわ、

も、ワタシは死ぬんだ、ってね。


体はそりゃ痛いわよ、イタイなんてもんあじゃないわ、

アタマは快感で四方に、吹き飛んでるわ。

イタイと快感が一緒なの、


山にトレッキングするでしょ、通常のセックスって、それよ。

でもね、槍ヶ岳とか穂高に登るにはそれなりの準備がいるわね。
これがね、バイブを使ったり、アナルだったり、電マだったり、
スゴイ快感よね

でも、死はないわ。

富士山も同じね、ハハハハ

でも、エベレストは違うの。


そして、ここから、後でワタシ気がついたの、
その当時はもちろん、知らないわよ

人に心があるでしょ、
もちろん女にもあるわよね。

セックスすると快感が発生するわね、
トレッキング程度なら、心は文句は言わないわ。

でもね、心を超える快感になると、心が文句を言うの、

快感の刺激がだんだん大きくなって、心が耐えられる以上に
刺激が強くなるとね、

心が悲鳴を上げるの。


心ってわかる？

ずいぶん後になって気がついたの。

ワタシね、暴力のセックスで廃人になったでショ、
それで初めてわかった。

心ってね、重力よ、
カラダの重力、

心があるから、わたしの手や足や頭や、耳やお目々がね
くっついてるのよ。
心がなくなると、これがみ～んな、ばらばらに宇宙の彼方に飛んでいってしまうのよ。

ワタシ、暴力で死ぬくらいぶたれて、
すんごく、おまんこ、キモチイイくなるのね、死ぬくらい。

殴れながらおまんこするでしょ、すんごくキモチイイくなるでしょ、
するとね、ある時点から、
キモチイイ快感が心を押しつぶすの。
心の頑丈さがネ、快感の大きさに耐えられなくなるの、
すると、心の頑丈さがね、吹き飛んでしまうの、

アハハハ、わからないわよね、

心の頑丈さが吹き飛ぶとね、頭や足や手やお目々やお耳がね、
バラバラになるの。
そう、ワタシが分解してしまうの。
ワタシが分解しているとね、心が悲鳴あげて、ぎゃぎゃあ、騒いでいるの。

なぜって、まだ、ホントに死んだわけでないでショ。

もちろん、あのヒリヒリするような快感はあるわよ、

同時にね、心がうるさいくらいに、ぎゃぎゃあ騒いでいるわ。
するとね、あのヒリヒリする快感がね、今度は、地獄の悪魔のような、
得体の知れないおぞましいのに変わるの。

心ってすごいのよ。
心ってね、ワタシ思うわ、悪魔なの。

キャハハハ、わからないでショ。

フツーは、こんなコト誰も経験しないわ、
この世で一番キモチイイ快感は、おまんこでショ。

でもね、そのおまんこだって、フツーはトレッキングよ、
なんぼ、すごいったって、富士山か、槍ヶ岳よ。
たぶん、富士山、槍ヶ岳ぐらいから、心が吹き飛ぶあたりかな。

電マとかバイブとか、キュウリなすび、アナルでもいいんだけど、
おまんこにヘンなモノ詰め込んで、喜ぶって、男がするののでしょ、
女は自分からそんなコトしやしないわ。
男が勝手におまんこで興奮したくて、おまんこにヘンなモノ詰め込んで、
喜んでいるんでしょ。

そういう快感って、すごく強い刺激だわ、
昂じると、ま、富士山槍ヶ岳ぐらいになるわ。
このあたりが、心が悲鳴を上げ始め頃なのよ、

なぜって、命に別状ないでしょ。

ワタシは、いきなり、エベレストよ、キャハハハ

イノチからがらなのね。


快感が心を打ち破ると、快感が悪魔になると言ったでしょ。

わからないわよね、

わたしがいなくなるの。

もちろん体はあるわよ、まだ、死んでないもの。

でも、自分が、誰か、どこに、いるか、

一切なくなるの、感覚がなくなるのよ。

も、夢遊病者よ。

そしてね、あのヒリヒリする快感が自分なの、
同時にね、心がね、復習するの、
あのヒリヒリ焼け付くような快感を、
心がね、
裏返しにするの。
どす黒い恐怖にするの。
イタイの。

不安と恐怖にさせるのよ。

地獄の底なし沼に追い落とすの。



ここまで読んで、男はため息を次いだ。

少し、休もう。

インスタントコーヒーで、落ち着かせながら、ゆっくり、口に流し込んだ。

そして、もう一度、理解できないながらも、今までを何度も読み返した。

男はインスタントコーヒーで、一呼吸ついて、読み始めた、
今度は一気に全部、読み終えたい衝動に駆られたからだ。



激しい快感が心を押しつぶしちゃったから、ワタシ廃人になってしまったでしょ。

学校の授業以外のときは、も、一歩も外に出られなかったわ、
対人恐怖症、パニック症、PTSD、
あらゆる精神科の病気になってしまったわ、オンパレードね。


アハハハ、なぜって、ワタシがないんだもの。

あるのはこの体だけ。

ワタシの重心がないから、わたしはどこにいるんだかわからないのよ。

そしてこの体が疼くの、あのヒリヒリするような快感を。
快感だけがわたしがこの世にいる生き証人なの。
と、同時に

押し潰され、引き裂かれた心が騒いで、悪魔になってるの。

オナニーだけがわたしを救ったの。

オナニーのアノ緩やかな快感が、わたしを救ったのﾖ。