出会い系の女31

男は帰りのクルマで考えた。

まんこした後のあの、ふか～い、充実感はなんだ、
今まで、死んだ女房と5分のセックスでは、とうてい味わったことがなかったモノだ。

2万円の女は、30分経たないと、女はイケないのよ、と言っていた。

男はそれを忠実に守って、1時間以上を目標にしていた。
今回、カラオケの女をユビでイカせて、チンポでイカす、という、
悟ったような気持ちで臨んだまんこは、2時間近くなっている。

すると、深い、ふかあ～い充足感は、時間に関係しているのかもしれない。

フツーの心やさしいニホンジンの多くが、この男と同じように5分間のセックスでは、
交尾であって、決して人生の意義を女に見つけられないだろう。
女はタダの繁殖、牝馬にすぎないことなる。男はタネつけだけ。

しかし、ふかあ～い、ふかあ～い充実感は、
女に、人生の意義を見いだしてもおかしくないような気がする。

つまり、この、ふかあ～い充実感があれば、後は何もなくても、
別にどーってことない。

そういう気持ちになる。気持ちが充実しているのだから。

なら、
ふかあ～い充実感のために、男と女はおまんこしているんじゃないのか。
後は、余計なことなんじゃないか？

男はそういう思いにとらわれた。

すると、ハヤメシハヤグソ、ハヤまんこは、全部、間違いだったてコトになる。
仕事に精を出すと言っても、
中身は、多くの時間をこき使われているんじゃないか。


これは、多くのヒトをコロして英雄と讃えられのとは、

女が多くの男をとっかえひっかえすると、淫乱と蔑まれ、
男が多くの女をとっかえひっかえすると、女コマシと蔑まれるのと、

対極にある。

あべこべじゃないか。

一方はヒトゴロシでもう一方は繁殖だ。

ヒトゴロシは誰でも心が歪むし、顔も歪む、
繁殖は誰でも心がウキウキ、顔はワクワク。

どこか、間違っている、いや、間違っていた。


男は、カラオケの女とふか～い、ふかい、おまんこをしなければ、
決してこんなコトは考えだにしなかったであろう。

世の中の男の半分以上は、やっぱ、この男と同じように、
人殺しを英雄と思い、ヤリマン女を蔑む。

どこか、ちがう、
なにかが、間違っている、


男は、そう考えた。

だから、

だから、

65年の人生で、ハヤメシハヤグソ、ハヤまんこで、仕事一筋できたから、
何かやり残したこと、何か悔いが残るコトが、
心の底から、フツフツ沸いてきたのだ。


世の中の男の半分以上が、そして同じく男に同調する女も、

おまんこを間違えている。

間違えているから、この男のように、男も女も人生をフイにしている。

男は最後の段で、かろうじて踏みとどまった。

男ははっきり、理解した。

ふかあ～い充実感を味わえるような、おまんこすれば、
後は余計なことだ。

快楽でない、ふかあ～い、ふかあ～い充実感だ。

快楽は、ふかあ～い充実感を達成するための、道具だ。

なぜなら、快楽はあっても充実感がない場合もある。
それは心が入らなければ、どんな快楽でも、ふか～い充実感はない。

さいわい、
男はカラオケの女に心が入り込んだ、
女も前回の男の抱擁で心が入り込んでいた。

2万円の女とはまだ、ふかあ～い充実感はないが、
条件が許せば、ふかあ～い充実感になることは予想される。
なぜなら、男は2万円の女を尊敬しているからだ。

男は思った、それには、つまり、

2時間近く、おまんこする時間が必要なのかもしれない。

心と2時間の時間が、

ふかあ～い充実感を味わう条件かもしれない、


そうすると、
一気にニホンジンの90％以上の人々は
この、おまんこを道具として得られる
ふかあ～い充実感から疎外されてしまう。

男はラッキーだったのかもしれない。


男ははっきり思った、

おまんこは、そして快楽は、ふかあ～い充実感に到達するための、

道具だったのだ。


そんなことをしばし、クルマの中で考えていたら、家の近くに来ていた。

ラブホテルを3時過ぎ頃出たので、夕方、5時を過ぎていた。

充実したおまんこした後なので、体はだるいが、心はさわやかだ。
心はウキウキしているが、
カラダは疲れ切っている。

アタマは冴え渡っているが、チンポは萎れきっている。

とにかく精のつくモノをと食堂に入った。

いつも通っている、鰻屋に入った。


7時頃家に戻った。

いつもの通りソファに横になって、いつものようにニュースを見た。

テレビででニュースを見ながら、PCでニュースを読んだ。

ヘンな男である。

安倍と自民党がしきりに憲法改正を、わめき立てている。

ニュースでは、アンケートをとったら、40％以上が憲法改正、と言っていた

ふ～ん

男はたいして、興味がなかった


メールを見ると、

例の1行の女が相も変わらず、メールをよこしていた。

ゴメンナサイ、必ず会いましょ、

アドレスと電話番号、預けてあります。

男はこの1行の女に5万円使った。

別に惜しいとも思わないが、サクラとは言え、あって、キチンと断ればイイ

別にイヤなモノを、追いかけまで、どうっとする了見は持ち合わせていない。

こういう出会い系サイトは、
どちらかが否を言えば済むことだ、それ以上のことはない。

サクラであろうが仮に女に扮した男であろうが、
約束したなら、会って、事情を話して断ればイイ、

きた相手がサクラだろうと男だろうと、すっきりする。

それもしないで、文字面だけで、お茶を濁すとは、
気にいらない。

男は別に騙されることは、苦にならない、
今までビジネスでさんざん騙されてきたし騙してきたこともあった。
ビジネスはだまし騙されの世界だからだ。

出会い系サイトで
ポイントでカネを取って、サクラとはいえ、来ない、というのは
卑怯だ。

サクラであっても、会う約束したら、きて、断れば済む話しだ。

男はいきなり、笑い出した、
そうか、
断るのに、わざわざ出向くこともないか



笑ったら、

あのトラウマの女のメールが思い出された、

そうだ、続きを読まなくちゃ、

男は気合いを入れた。