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hyoi

2011年08月16日 11:12

(夢か・・・)


有紀が目覚めたのは、まだ陽が登る前だった。
枕元のスタンドスモールライトだけが部屋を照らしていた。


(でも、どうしてあんな夢を?)


有紀は疼く股間に右手を伸ばしていた。


(あんな夢を見たんだから疼いていても仕方ないわ・・・)


そう思いこむようにして伸ばしていった。
ネグリジェの裾をめくって内腿沿いにゆっくりと股間に手を近づけていく。


(・・・?)


そろそろ指に触れるはずのショーツ・・・
それがなかった。
有紀の指は薄めのアンダー・ヘアーに直接触れてしまったのだ。
ドクンドクン・・・
心臓の鼓動が激しくなる。


(そんな・・・)


有紀の指は、かつて触れたことのない感触を持っている。
ヘアーが濡れている。
しかもそれは水でも有紀の体内からの分泌液で濡れているわけではなかった。
そのどちらかであれば、何度も経験している。
今、有紀が触れているものは明らかに違っているのだ。
有紀は自分の花園に手を伸ばすことをやめて、右手をそっと顔に近づけてみた。
薄暗い部屋ではそれが何なのか見ることができない。
有紀は鼻先に指を近づける。
そして、その匂いを嗅ぎ取ってみる。


(なんの匂い?)


やっぱり嗅いだことのない匂いがする。
有紀は枕元のスタンドスイッチに左手をかけ、思い切り引っ張った。
十分な光量に、こんどはしっかりと右手を観測できた。


「あっ、ああ・・・」


それを確認したとき、有紀の思考はストップしてしまう。


(これって、男の人の・・・)


細い指先には白く粘り気のある液体がまとわりついていた。


「嘘よ!うそ・・・そんなはずはないわ」


有紀はあわてて部屋の扉を確認した。
ドアには内側からしっかり鍵がかかっている。
続いてカーテンを開き、窓を確認する。


「あっ」


有紀は息を呑む。
窓は大きく開かれていた。

熱いシャワーを浴びながら有紀は夢のことを考えていた。
幸い修徳学園女子寮には各個室にシャワールームが完備されていた。
時計を見ると午前3時を示していた。
同室になるはずの西野早紀はまだ入寮していなかったので、今晩までは有紀の自由に使えたのだ。


(それにしても・・・)


花園に向かって強い水流を当てながら有紀は不思議に思う。
開いていた窓から男が侵入して、寝ている有紀を襲ったのだろう・・・
しかし、いくら熟睡していたからと言って、襲われて目を覚まさないものだろうか・・・
それにどうして母親が出てきたのだろう?
母親の「有紀、助けて」という言葉になんとかしなくてはと思ったのだ。
そして、その瞬間に自分が襲われていたのだ。


(わたし、妊娠してないかしら・・・)


有紀自身少しずれていると思った。
まず最初にそれを心配するべきなのに・・・
有紀は2本の指で念入りに内部を洗い流した。
こんなことをして効果があるのかはわからない。
ただ、今できることはそれくらいなのだと思っている。


(・・・)


男の放出したものはもうすべて流し出していた。
しかし洗っても洗っても自分の出す体液は留まることをしらないようだ。
いつまでたっても粘り気のある透明な液体が有紀の指を濡らしていた。


「ん、んん」


ときおり敏感な突起に触れてしまう。
その度に有紀の身体が跳ねてしまった。


「もう!」


これではきりがないと有紀は自分自身に腹が立っていた。


西野早紀ちゃん・・・どんな子だろ?)


有紀股間を洗うことをあきらめてまだ見ぬルームメイトのことを考えてみる。


・・・


はじめまして西野早紀です」


食道で朝食を済ませていると、寮長が女の子を連れて有紀のもとに連れてきた。


「ああ、大野有紀です」(よかった・・・可愛い子で)


西野早紀の第一印象は真面目で明るい女の子だった。


この子となら仲良くやっていけそう・・・有紀は思った。

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