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sosishu

2011年08月08日 10:33

早紀の冴えない表情からやっぱり緊張しているんだと勘違いした有紀は早紀々にその場を離れていった。
早紀は桜の大木に背中を押し付けながら、夢の続きを思い出していく。
紺色のスカートを捲り上げている者の正体はわからない。
と言うよりも早紀には見えなかった。
でも足首をつかんで股間を広げようとしている力は確かに感じることができる。
透明人間・・・そうとしか思えない。
もう早紀の両脚はかなりの角度を持ったV字型に開いている。
しかも一番見られたくない場所に熱い視線を感じていた。
それによって早紀の意思に反して下腹部は熱く火照り、それを冷ますかのように透明な液が滲み出しているようだった。


(いやだ・・・また汚しちゃう)


早紀はもう一度そこを隠すために腕を動かそうと試みる。


(やっぱり・・・)


しかし金縛りは解けてくれなかった。


(お願い見ないで!ほかのことならば・・・)


夢はそこで覚めた。


青空に舞い散る桜の花びらを目で追いかけながら早紀は考えてみる。
あの時何を思ったのだろう・・・
ほかのことならばって、どういう意味?
わたしのバージンをあげてもよかったのかな?


うそ!
そんなはずはない。
でも、そういうことでしょ?


早紀は自分の心の内部を深く探る。
どういう筋道を辿って行っても同じ答えに到達した。
その答えが信じられない。
汚れている下着を見られてしまうことよりもバー・ジンを失うほうがいいってこと?
しかも愛している男性でもないのに
そんな
自分の中にそう言った部分があることが早紀には許せなかった。


そのとき、早紀の股間に確かな圧力を感じた。
ショーツの上から花園に向かって丸く固いものが押し付けられているような感覚。
しかも、ほんの少しだけ早紀は侵入を許してしまったようだ。
早紀はあわててスカートの上から両手をそこに当てた。
もちろん手には何も感じることができない。
ただ、スカートを通してもわかるほどにそこは濡れてしまっていた。



桜の花びらが舞い散る中庭の風景は何も変わることはなかった。
女子高生達が思い思いに昼休みを楽しんでいる。
軽い足取りで校舎に戻ろうとしている有紀の後ろ姿が見える。
自分だけに非日常が訪れている。
今自分は目に見えぬ何者かに挿入を許そうとしていた。


(そ、そんな・・・だめよ!)


頭の中で叫んでいた。
しかし、その固いものはドンドン圧力を増していくようだった。


「あっ・・・」


閉じていた唇から小さな声を漏らしてしまう。


「や、やめて・・・」


周囲には聞こえない声で早紀は言っていた。
その時、昼休み終了10分前を知らせるチャイムが鳴った。


(教室に戻らなきゃ・・・)


早紀がそう思った瞬間、ショーツに当てられた圧力は嘘のように消えてしまっていた。


・・・


新人歓迎会が終わった後、早紀は自室に戻りベッドで横たわっていた。
新1年生はまだ食道に残っておしゃべりを楽しんでいるようだった。
同室の有紀に誘われたが頭痛がすると言って、早紀は早紀々に自室に戻ったのだ。
ベッドの上で早紀はひとり思い出していた。
有紀の心配してくれたスピーチも無難にこなし先輩たちのからかいにも上手に対応できたと思う。


大丈夫・・・上手くいった)


生意気な娘だと虐められることもないだろう。
ホッと一息ついた早紀はいつの間にか眠りについていた。
早紀は夢を見た。


・・・



早紀の夢

自分の部屋でベッドにうつ伏せにされている。
やっぱり制服を着ていた。
フレアースカートは大きくめくり上げられて太腿の付け根付近まで冷ややかな空気が触れている。
大きな手のひらが早紀の側頭部を枕に押し付けている。
枕の陰から同室の有紀が見えていた。
有紀は自分のベッドに横向きに寝て、顔を早紀のほうに向けていた。
瞳は大きく開いている。


(・・・有紀


有紀を呼ぼうとするのだが、声が出なかった。


有紀、助けて・・・見えているんでしょ?)


有紀の瞳がアップになって、そこには押しつぶされそうな早紀が映っている。


(どうして・・・?)


生暖かな手が太腿を這い上がってきた。
そしてショーツの上から股間部分を指先で擦るようにされる。


(・・・)


恐怖に怯えるはずの早紀の身体はその動きに反応し始めていた。

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