- 名前
- taichi
- 性別
- ♂
- 年齢
- 54歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 正直若いころに比べて女性にに対してもSEX対しても臆病になっているところがあります。...
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keiji
2011年08月03日 10:58
生徒指導室で向き合う早紀に言葉をかけた。
「早紀さん」
「はい」
「寮の生活はどう?」
「どうって、もう慣れました」
「そう・・・ルームメイトとは仲良くできているの?」
「有紀と・・・」
早はルームメイトの名前を呼び捨てにしたあと、言葉を失ったように黙り込んでしまった。
じっと律子を見つめる早紀の瞳が涙で滲んでいく。
しばらく視線を重ねているうちに律子の心がさざなみを打ちはじめた。
ジワッと溜まった涙が丸い粒になって白い頬を伝わり落ちていく。
肌理のこまかい肌は摩擦が少ないのか、零れる涙はスッと顎にまで伝わる。
早紀は涙を拭おうともせずに、両手を膝の上に揃えたままだ。
この状況でも背筋はまっすぐに伸びて美しさは失われていなかった。
その美しさに涙が加わり、女の律子でさえドキッとするような色気をかもし出している。
律子は気を落ち着かせようと早紀の顔から視線をわずかにさげて胸元のリボンを見つめた。
さほど大きくない胸の膨らみが手元にある写真を思い出させた。
(こんな子でも濡らすのね・・・)
軽いショックにも似た感情を覚える。
よく考えてみれば当然のことなのだが、律子自身も高校生の頃、自分で慰めたものだったのだから。
早紀の姿勢は微塵も動くことなく、ただ黙って律子を見つめているだけだった。
顎に溜まった涙が膝に置いた手の甲にポタッと落ちた。
律子の鼓動が早くなる。
さざなみだったものが大きなうねりに変わっていった。
「助けなさい」
「えっ?」
律子は思わず声をあげていた。
まただ・・・
こんなときに誰?
狭い生徒指導室に隠れる場所はない。
でも・・・
そうか!
この子を“助けなさい”と言う事なんだ。
律子は確信する。
昨日からの“声”は神の声なんだと。
礼拝堂に一人でいるときに・・・。
アパートの前で早紀の写真とショーツの入った封筒を握ったときに・・・。
そして今、目の前に早紀を置いて・・・。
間違いない。
早紀は困っている。
だから泣いているのだ。
私に助けて欲しいのだ。
ガタッ!
早紀が立ち上がった。
律子の意識が早紀によって引き戻される。
会議用デスクを回り込んだ早紀が律子の横に立ち、律子が早紀に身体を向けた。
床に跪いた早紀は、律子の腰に両腕を回してしがみつくように泣き崩れていた。
「せ、先生助けて・・・」
泣きじゃくりながら律子の名前を呼ぶ。
「大丈夫、わかっていますとも早紀さん」
律子はストレートなヘアーを優しく撫でながら何度も早紀の名前を呼んだ。
「早紀さん、大丈夫よ先生が守ってあげるから」
「・・・」
「だって、先生聞いたの」
「聞いた?」
「ええ、貴女を助けなさいって神様が・・・」
「・・・」
「だから大丈夫。安心して早紀さん」
「・・・」
早紀は無言で肯く。
それと同時に律子の腰に回した手がヒップへと下がっていった。
丸いヒップは折りたたみ椅子のところで変形している。
そこで早紀の手は太腿に沿って前方へと方向を変えた。
いったんふくらはぎまで下降した手が今度は膝下までのスカートの裾から内腿に沿って上昇し始めた。
もう少しでショーツの縁に手が届きそうになったとき、ようやく律子は状況に気がついていた。
「早紀さん何をして・・・」
律子が早紀の行動を止めようとしたその時、またあの声がする。
「助けてもらいなさい」
(えっ・・・今、なんて? 助けてもらいなさい・・・?)
確かにそう聞こえていた。
(助けてもらえって・・・わたし何も困っていない。それに早紀に助けてもらえってこと?)
律子の思考は中断してしまう。
その隙をぬうように小さな手は律子の中心部分に届いていた。
左右3本ずつの細い指が敏感な突起の周囲をサワサワと蠢いていた。
「あうっ」
思わず小さな喘ぎをあげてしまった律子の顔が天井を向いていた。
「あっだめ。早紀さん何をしてるの・・・」
言葉では非難するが、何故か早紀の両手を止めようとはしなかった。
(気持ちいい・・・)
不覚にも感じてしまう。
考えてみれば、もう1年も性の欲求を押えて来ていた。
恋人と別れてしまった後、自らを慰めることも抑圧して来たのだった。
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