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かんのうしょうせつ・・・

2011年06月30日 14:50

「ひゃん!」


変な声をあげて舞子が飛び跳ねた。


「オーナー、どこ触ってるんですか~」


「おう?おケツに決まってるだろ。」


「そ、そこはお尻じゃなくて、お尻の割れ目です~」


どうやら小指の先端がTバックの奥底へ触れたらしい。
それにしても、あの反応はなんだ?
俺は見逃さなかったのだ。
一瞬、舞子がブルッと震えたんだ。
あれは、じわっと潤ったときの反応に違いない。
舞子があわててスカートを下ろしたのが何よりの証拠だ。


「オ、オーナー、これでお約束は果たしましたからお仕事をしてくださいね。」


「もう、終わりか~?」


「え、ええ、終わりです。」


舞子が俺の方を向いたまま、ジリジリと後退し始めた。
少しの隙も見せないぞと言わんばかりの目で俺を睨みつけている。
山で野生動物に出会ったときは目を逸らしてはいけないと実践しているようだ。
俺はまるでツキノワグマか日本サルになった気分だ。


「そんなに警戒するなよ~」


ビシッ!
舞子の腕を取ろうと伸ばす手が弾かれた。


「ち、近づかないで!オーナーそれ以上近づかないでください!」


そりゃあないだろうよ舞子
俺はおれ自身情けなくなってしまう。
そんなにも信用がないのだろうか?
いや!
それよりも、そんなに嫌われているのだろうか?
そんなに俺とするのが嫌なのだろうか?
なんだか悲しい気分になった俺は、その場に座りこみ、赤ん坊のようにぎゃあぎゃあ泣き始めたんだ。


まいこまいこ~、俺はそんなに汚いのか~」


「オ、オーナー・・・す、すみません私としたことがオーナーの手を払うなんて。私どうかしていたようです。どうか泣かないでください。謝りますから~」


舞子が俺に頭を下げた。
だが、視線だけは俺の両目から離さなかった。
やっぱり警戒しているのだ。
どんなに泣こうが喚こうが脅そうが頼もうがどうやら舞子とは出来そうにない。
俺は立ち上がり仕事用デスクへ向かって歩いた。
こんなことしてたら時間の無駄だからだ。
さっさと原稿を書いて女を抱きに行こう!
そうだ!
奥田愛美を出版社まで送って行こう。


舞子、ご苦労さん。もう下がっていいぞ。」


両腕で胸を守っている舞子に向かって言ってやった。

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