- 名前
- taichi
- 性別
- ♂
- 年齢
- 54歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 正直若いころに比べて女性にに対してもSEX対しても臆病になっているところがあります。...
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官能小説
2011年06月24日 17:48
夫は1時間あまり涼子の股間に舌を這わせていた。
その間に涼子は2度達していた。
だが、身体の奥はうずくばかりで鎮まろうとはしてくれない。
涼子は上半身を起こすと、夫の頭をやさしく持ち上げた。
そして、両手を夫の股間へと運んだ。
しかし、手にふれたそれは硬度が不足していた。
「すまない、涼子。」
靖男はつぶやくように詫びる。
靖男を仰向けに寝かすと、今度は涼子が股間に顔を埋めた。
小さなままのそれを口に含むと、軽く唇をほそめ頭を上下に動かした。
ときどき舌を這わせてみる。
「んん、ああ気持ちいい。」
頭上から夫の声は聞こえるが、大切なものに変化はあらわれなかった。
「ああ、涼子すまない。出てしまいそうだ。」
涼子はあわてて、右手を自分の股間に運び一番敏感な部分を転がした。
「あ、ああ、でる、でる」
次の瞬間、タラッと夫が吐き出した。
(あ~、またこんな中途半端に)
涼子は靖男にわからないようにいっしょに達してしまおうと思ったのだ。
だが、間に合わなかった。
3度のうち2度はこんな調子だった。
靖男は勃・起する前に射・精してしまう。
「すまない、涼子」
いちいち謝られることがうっとおしかった。
放出された精をティッシュに出してから涼子は「いいのよ」と言った。
寝てしまった夫を残し、涼子はリビングのソファーに座っていた。
中途半端な欲情に眠れそうになかった。
涼子はかねてから考えていた計画を思い出すと携帯電話の扉を開いた。
画面には見慣れたプロフが映し出されている。
もう何度も見ていたが、送信ボタンを押せずにいた涼子だった。
「名前」 佐伯幸介
「年齢」 37歳
「職業」 精神科医
「PR」 貴女の心と身体をつなぎます(料金応談)
この日、涼子は送信ボタンを押した。
返信は間もなく返ってきた。
だが、それは涼子の期待したものとは違っていた。
すぐにでも会いましょうと誘われることを期待していたのだ。
誘われたら会おうと決めていた。
身体からの欲求が涼子を苦しめていた。
ひと月も前から幸介の存在は知っていた。
ようやく今日、思い切ってメールしたのだから。
ところが幸介からの返信は、ゆっくりとしたペースで小説らしきものが送られてくるのだった。
20代の女性の恋愛・官能をつづった物語だった。
自分の青春時代と重ね合わせて読んでしまう。
10分ほどかけてゆっくり読み終えたとき、股間は熱く湿っていた。
夫との中途半端な行為の後だけに余計に反応してしまったのだろうか。
もう一度読み返しながら自らを慰さめ始めた。
左手で携帯の画面を操作しながら、右手をショーツに忍ばせる。
そして中指と薬指の第2関節までを自分自身に入れる。
同時に手のひらで敏感な突起を押しつぶすように転がすのだ。
すっかり濡れて淫・靡な音が聞こえてくる。
涼子は瞬く間に上りつめていった。
達するとき「徹さん・・・」と男の名を呼んだ。
徹というのは昔涼子が心焦がした恋人のことだ。
幸介からのメールはその後、毎日送られてくる。
日に3回にわけて、官能小説の続きが送られてくるのだ。
いつしか、それを読むことを楽しみにしている涼子がいた。
涼子自身も小説家を夢見た時代があった。
文章は稚拙だが、なぜか主人公と自分を重ね合わせてしまう。
客観的に読めなかった。
2週間をかけて、単行本30ページにはなろうかという文章だった。
ソフトな表現なのだが女心に届くものだと思った。
毎晩のように涼子は読み返し自・慰を繰り返した。
その都度、涼子の脳裏には徹との情事が思い起こされた。
・・・
「会いましょう。一泊旅行しませんか?」
2週間目になって、ようやく誘いのメールが来た。
迷うことなく 「はい」 と返信した。
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