- 名前
- taichi
- 性別
- ♂
- 年齢
- 54歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 正直若いころに比べて女性にに対してもSEX対しても臆病になっているところがあります。...
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官能小説
2011年06月17日 12:06
ラブホテルのエントランスに入ると幸介は背中から亜紀を抱きしめた。
(!)
意表をつかれた亜紀の思考が一瞬停止してしまう。
(普通、早く部屋に入ろうとするものでしょ・・・)
スーツの胸元から手が差し込まれた。
今日の亜紀は下着を着けていない。
それは出会いサイトを通して幸介と約束してしまったことだ。
ショーツもつけていない。
だから亜紀は時折スカートの裾を直しながら歩いて来た。
「・・・ぁぁ」
胸の突端を軽く摘ままれると亜紀の身体が氷解し始めた。
「ド、ドクター・・・早くお部屋へ」
幸介は亜紀の言葉を無視して小さなバストを揉み始めた。
大きな掌はバストを軽々と包みこみ突起を掌で転がすことができる。
「だ、だめ・・・誰か来るわ」
「亜紀さん、それがいいんでしょ?」
(!な、何を言って・・・)
思うが亜紀は言葉に出せない。
「亜紀さん、一週間ちゃんと守ってた?」
「は、はい」
幸介は亜紀に宿題を出していた。
それは幸介と会う日まで下着をつけないという宿題だった。
どうして自分は宿題を守って来たのだろうか。
毎日、下着をつけていないことで神経が過敏になっていた。
何気ない視線が突き刺さるように感じる。
通勤列車の中では特に酷かった。
幾人もの目が自分の身体を舐めるように見ている。
そう思うだけで濡れてしまう。
ミニスカートの下には何もつけていない。
あふれ出るものが内腿を伝わっていく。
かろうじてストッキングの縁で止まってくれるので知られる心配はなかった。
何もされないのに胸の突起が固く膨らんでしまいスーツの生地にすれて痛痒い。
胸と股間に手を伸ばしたくなってしまう衝動を堪えるのに苦労した。
もし痴・漢をされたら拒めないだろうと思う。
法廷内にいるときはもっと酷かった。
法に生きる者が法廷を冒涜している。
そう考えると亜紀の精神は崩壊しそうになった。
宿題を守った理由、それは亜紀が望んでいたことだからだ。
背中から抱きしめられながら亜紀は考えていた。
どうして私の欲求することがわかったんだろう。
2、3度メール交換しただけなのに。
今日もまた私の考えを先読みして、でもそれが当たっている。
言葉では拒否してるけど、この後を楽しみにしている自分がいる。
・・・
幸介の手が亜紀の膝から太ももへと上昇してくる。
もう溢れてくるものが腿を伝わっているはずだ。
(だめ・・・触ってはだめ)
亜紀は両手で幸介の手を握った。
「お願い。お部屋へ連れて行ってください」
もう立っていられそうにない。
崩れ落ちそうになる亜紀を片手で支えながら幸介は点滅している部屋番号を押した。
フロントで鍵を受取るとエレベータに乗り込む。
壁に亜紀を押し付け奪うようにキスをする。
亜紀は両手を力なく下げてされるがままだ。
職場で見せる毅然とした姿は微塵もなかった。
・・・
北関東に生まれた亜紀は地元の公立高校を優秀な成績で卒業した。
両親ともに教員で、今では兄も地元高校で数学の教師をしていた。
何故か亜紀は教師になろうとは思わなかった。
私は敷かれたレールを歩くのは嫌だ。
そう思っていたのかもしれない。
一○橋大学法学部にストレートで入学した亜紀は司法試験を目指して勉強に励んだ。
「教師になれ」という両親の説得を無視して法学部に決めた以上、是が非でも法曹界に入ろうと思っていた。
卒業して翌年晴れて司法試験に合格した。
亜紀は迷うことなく検察庁に勤めることを決めた。
どうして悪事を働いた人を助けなくてはいけないの?
人を裁くなんて私には無理!
正義感が強く自分に厳しい亜紀らしい選択だった。
幸介にはそんな亜紀が見えていた。
正義感という鎧と檻、そこに押し込められた心が何を欲するのか。
自分の大脳に反発する可能性が高い。
それは自分自身を汚すことか社会道徳に対する裏切り行為を欲してしまうことにつながる。
救ってあげなければ。
性は非道徳ではないことを悟らせねば。
そう思っていた。
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