- 名前
- taichi
- 性別
- ♂
- 年齢
- 54歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 正直若いころに比べて女性にに対してもSEX対しても臆病になっているところがあります。...
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官能小説
2011年06月23日 12:45
「萌さん、言葉にして」
(! どうして?)
萌は自分の心を読まれているように思う。
誰でも経験のある男であれば女性が言葉を謹んでいることはわかるのだが、夫しか経験のない萌は神秘の力のように感じてしまったのだ。
「さあ、言葉にして」
幸介は手のひらの振動を休むことなく再度萌に要求する。
「い、いいです・・・」
この男性には敵わない。
そう思った萌は羞恥心を押し殺し、素直に言葉にした。
「どこがいいの?」
「ど、どこって・・・あそこ」
「あそこって?」
幸介が手の動きを強くする。
「あっ、ああ、だめ、そんなにしないでください!あ、あああ、だめ、い、いっちゃう・・・」
「あそこって?」
「いや、言えない、あ、ああ、いく」
幸介は手を止めた。
(・・・?)
夫はこういうことをしない。
萌の欲望を止めることなど絶対にない。
「萌さん、あそこって?」
「い、いじわる。あの幸介さん、あの・・・」
「・・・」
幸介は手の振動を再会しはじめた。
ただし、ひどく緩やかな動きに変えていたのだが。
「ぁぁ、いい、いいけどこれじゃあ」
「これじゃあ、なに?」
「これじゃあ私、あの、いけない」
「いきたいの?」
「・・・」
萌はコクンとひとつ頷いた。
「どうしたらいけるの?」
「そこを、もっとはげしく・・・」
「そこを?」
「そう、そこを!そのク○ト○スを激しくして!お願いです!」
ついに萌は直接名前で呼んでしまっていた。
突然、激しい振動が萌を襲った。
股間から脳天へとつき抜けるような刺激が走る。
「っ・・・」
大きく開いた萌の口から、声は出なかった。
ただ両脚と頭で全身を支えるほどに背中を大きく仰け反らせてしまっている。
ひと呼吸おいて萌の喉から声が発せられていた。
「う、うあ、い・いくう~」
弓なりになった背中に幸介はすばやく腕を差込み、萌の体重を支えるとさらに激しく指を動かした。
「だ、だめ!止めて!わたし、いった、いっちゃったの!だから・・・だめえ!」
萌が達していたことなどもちろん幸介にはわかっていた。
幸介は萌に自分の思うとおりにはならないのだと教えようとしていた。
幸介は2本の指を小さな花園に差し込むと、若干折り曲げるようにして指先で前壁を刺激する。
同時に指の付根で敏感な突起を押しつぶすようにしてこね回した。
仰け反ったバストの先端を唇ではさみながら舌先で転がすようにする。
萌の身体は経験のない刺激に痙攣を止めることをできないでいる。
ベッドマットに後頭部をつけて、反らした喉から大きな喘ぎを発していた。
「あう、あう、うっああ」
もう達することを堪えることはとうていできない。
立て続けに果てていた。
流石にこれ以上は無理だと思った幸介は静かに萌をベッドに下ろす。
瞳を閉じた萌は大きな息を吐き出し、それにあわせるように上下に胸を揺らしている。
もう全身を見られている羞恥など、どこかに消し飛んでしまっていた。
幸介はそんな萌の身体を反転させ、うつ伏せに寝せかえた。
そして身体に残ったショーツをゆっくりと脱がせていく。
ぐったりしている萌は幸介の動きに協力することもできないでいた。
丸く白いお尻があらわれる。
そこを見られていることはわかっているのだが、隠す気持ちにはなれなかった。
「幸介さん・・・許して」
ようやくそれだけ言える萌だった。
いったんベッドから離れた幸介はソファーに深く腰をおろし煙草に火をつけていた。
大きく息を吸い込むと、メンソールの混じった煙が肺に充満することがわかる。
枕に頭を乗せたまま幸介の方へ顔を向けた萌は、その姿を目にしていた。
吐き出される青い煙の行き先へ視線を泳がせながら考えている。
(・・・幸介さん、終わりなの?あなたはまだ・・・)
煙の向こうに隠れる幸介の表情を、萌には読み取ることができなかった。
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