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官能小説

2011年06月29日 12:29

涼子は幸介の股間から目が離せない。
だから幸介が隣りに身体を移動させる間、涼子の瞳はずっと追いかけてしまう。
そんな涼子の顎に指をかけて幸介が唇を寄せて来た。

乾いた唇が涼子の身体を熱くする。



幸介の大きな手が浴衣胸元から侵入を開始した。
涼子瞳を閉じて待った。

だが、幸介は直接乳房の突端には触れてくれない。
手のひら全体で乳房を包み込み柔らかく揉んでいる。
激しく脈打つ鼓動が知られてしまう。
自分がそんなに欲していることが伝わってしまう。
恥ずかしいのだが幸介の手を止める術がない。
身体の横においた右手がときおり幸介にふれた。
握りたい衝動にかられるがグッと手を握り締めその欲望に耐えた。
そのとき、耳元にささやく声があった。


涼子さん、握って」


幸介が言ってくれた。
涼子は恐る恐るそれを握る。
(太い!熱い!)
涼子の鼓動は益々激しさを増していく。
手のひらの中の幸介はドクドクと鼓動を伝えてきた。
(あ~、幸介さんも私を欲しがっている・・・)
そう感じると涼子股間が火をふいたように熱くなった。
もう前・戯なんかいらない。
はやく、はやくこれを感じたい。
涼子は自分から身体を反転させ幸介の上に跨った。
そして、浴衣を脱ぎ捨てると天をむいたそれをつかみ自分の中に迎え入れたのだ。

ぐ・ぐぐぐっ・・・

まるで音を立てるかのように入ってきた。


「ああ、やっと・・・」


涼子は素直に言葉にしていた。


「やっと、私の中に、やっと」


自分で腰を使う涼子を幸介は見上げていた。
薄く瞼を閉じ、開いた唇の端からにじみ出る涎がむしょうに色っぽい
幸介も下から突き上げた。


「あん、おおお、いい、すごい!」


涼子が叫ぶ。
強烈な上下運動に身体を飛ばされないように両手を幸介の胸の上に置いている。
硬くしなやかな筋肉の動きが手のひらから伝わってきている。
(そう、これが男、男性だわ!)
なぜか、涙があふれてきた。
12年ぶりに感じる女の悦びだった。
自分のすべてで男を感じたくて夢中で腰を使った。



「いい、いいの~ あたる、あたってる、奥までとどいてる~」



涼子は達した。
首を縦に横に振りながら達した。

しかし涼子の腰は止まらない。
だから何度も繰り返し達していた。
12年ぶりの男を味わっていた。

そして、幸介の上に倒れこんだ。


「はあ、はあ、はあ」


幸介の耳に大きな呼吸が届いている。
両腕で優しく涼子を包み込んだ。

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