ナンバ走り(歩き)

昔の飛脚の走り方。
運動会の行進のとき緊張して手足が同時に出る。そんな走り方。

走ることはできないけど、右手右足を同時に出して歩いてみたら、大股でスイスイ歩ける。人目があると恥ずかしいので隠れてやってみたら楽しいですよ。

年を取ると歩幅がせまくなりチョコチョコ歩く年寄りをよく見かけますが、脚と同時に同じ方の肩を押し出す感じ出歩くと凄くスムーズ。
　ズボンの膝あたりを持って歩いても同じ様になります。時代劇の袴の武士が殿中を歩くような感じで……

元々　不思議だったんですよね。緊張すると手と足と同時に出るって、もしかしたら意識しない素の歩き方って手足同時なんじゃないかって。
　そうじゃないにしても普段歩く歩き方まで強制されるのはなんだかなぁと思ってました。もしかして西洋式軍隊を取り入れる為に強要したんじゃないかと。富国強兵の名の下、尋常小学校の教育も軍隊を見据えたものだったのかも？とも深読みしちゃいます。

　西洋式の走りでマラソンとかやってますけどいつの日か『ナンバ走り』でオリンピックの金メダルとる選手が現れるかも。上半身が進む方向と逆の動きなんてちょっとおかしい気がします。少しのマイナスでもマラソンの様に長時間なら明確な差になりそうな気もします。江戸時代の飛脚が証明してますしね。

まぁ、これに限らず西洋式はジワジワと我々の常識を上書きしていっています。
　『肉を食べるとスタミナが付く』
　　("飛脚の食事"で検索)
　『３桁区切り』
　　(thousand,million,billion　万億兆)
すぐ思いつくのはこれくらい。
西洋化ではないけど、『日曜始まり』も誰かが定着させようとしてますよね。

現状では米国信仰が大きく誰も耳を傾けませんが、いつか誰かが日本文化だと主張して　認めてもらいたいものです。そろばんの赤い点の位置を見る度に密かに思ってます(笑)