着実に勝ってます！

中日さん、巨人さん　ありがとう！
とうとう１．５ゲーム差になりました。


ＪＦＫに“夏休み”能見初完封
2007年8月19日（日） 6時6分　スポーツニッポン


岡田監督もＪＦＫも大喜び！緩急自在のピッチングで広島打線を完封した能見


　【阪神６―０広島】球威も表情も最後まで変わらなかった。阪神・能見は９回２死二塁から栗原を中飛に打ち取ると、帽子を取って一礼した。プロ３年目の初完封。「実感はわかないのが本音です」。お立ち台で照れ笑いを浮かべた。

　完ぺきな投球だった。細身の左腕から繰り出される切れ味鋭い直球、チェンジアップが低めに決まり、内野ゴロの山を築かせた。無四球で許した安打は５本。涼しい顔で１１５球を投げきり、三塁すら踏ませなかった。

　大阪ガスから０４年ドラフト自由枠で阪神入り。ポスト井川として期待されながら先発で結果を残せていなかった。今季も４月２９日の広島戦（広島）で３回５失点でＫＯされ中継ぎに降格。５月下旬には２軍落ちも経験した。その因縁の相手にリベンジを果たし「やり返したい気持ちはもちろんあった」と振り返った。

　課題は夏場の体力維持。油断するとすぐに体重が減ってしまうため、食事には人一倍気を使う。自宅では０５年に結婚した千江子夫人に２食分の手料理を用意してもらい、時間をかけて食べる。そのおかげで現在もベストの７５キロを維持している。

　阪神では今季２人目の完封勝利。チームに連勝と今季最多タイの貯金７をもたらしただけでなく、フル回転のＪＦＫに“夏休み”をプレゼントすることもできた。中日、巨人が敗れ、上位２チームとはいよいよ１・５ゲーム差。孝行息子の成長に岡田監督も「ラッキーじゃなくて、ボールの力全部で抑えとる」と目尻が下がりっぱなしだった。

　≪広島　作戦生かせず≫能見に手も足も出ず、今季１１度目の零敗。ミーティングでは高めの球だけを狙うと確認したが、試合では低めの変化球に手を出してゴロの山を築かされた。結局、一度も先頭打者を出せず、三塁すら踏めなかった。阪神に６連敗で、わずか２日で最下位に逆戻りとなり、ブラウン監督は「能見は変化球だけでなく真っすぐの切れ、制球が良かった。ウチの打者は試合の中で修正できず、同じような打ち取られ方をしていた」と不満顔だった。

[ 8月19日 6時6分 更新 ]