止まった心

ＧＷに入って2日目だけど、少しも連休中という気がしない。
まぁ連休でも私の生活が変わるわけでもないのだけど。

でも例年、少しは気分も高揚したものだ。
やはり世間が休みだとなると、何となく働けない罪悪感も軽くなるのだ。

ところが今年はやはり少し自分の心が違う。
やはり震災が原因だろう。
震災とその余震、そして原発事故。
それに影響された不安感や恐怖感からは、何とか解放された気がする。
でも、決して心から楽しむことができないのだ。
日常が戻ってきていない。

あの日から、心の時計が止まってしまっているかのように。

被災地からも遠い東京で、今もこんな風に影響を受けてしまっている人は他にもいるのだろうか？
それとも私が心の病を抱えていたからなのだろうか。
少しは意欲めいたものが生まれてきていた気持ちがすっかり萎えてしまった。
この先の未来に何が待っているというのだろう。

元々が悲観主義者である。
それが輪をかけている。
多分、何かのきっかけが必要なのだろう。
積極的に生きていこうと思える何かが。

別に死にたいとかそういったことは思わない。
ただただ、毎日がむなしく過ぎていくだけなのだ。
いや、過ぎていっている実感もない。

何か悔しいなぁ。
何かむかつくなぁ。
地震のような天災に怒りをぶつけることはできないけれど、やはり原発事故については怒りが東電、政府に向いてしまう。
だからと言って、何もはじまらないのだが。

ただただ、燻る怒りだけを抱えて、動かない時計のような心で今日も生きていくしかないのだ。