オールスター戦

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全セ・原監督　打倒パへ２番・小笠原で「史上最強打線」…２３日オールスター
2010/7/23 8:00 配信スポーツ報知

　「マツダオールスターゲーム２０１０」の第１戦が２３日、福岡ヤフードームで行われる。全セを率いる巨人・原辰徳監督（５２）は、小笠原を２番に置く超攻撃的オーダーを編成。「勝利への執念を持って戦う」と交流戦の惨敗で傷ついたセ界のプライド奪還を誓った。

　原監督は、パ・リーグの超エース軍団を打ち砕く秘策を温めていた。「いいオーダーが組めた。ガッツの２番は面白いと思うよ。とにかく好成績のメンバーを並べようと思いました。スタメンの平均打率は史上最強だと思いますよ」

　巨人の２番・松本を控えに阪神の２番・平野を９番に回した。坂本、小笠原の「１、２番コンビ」が最大のポイントだ。難しい球でも難なくヒットにしてしまうガッツは、出塁率も４割１分４厘と高い。この２人でチャンスを広げて、マートン、ラミレス、森野のクリーンアップにつなげる作戦。スタメン野手９人で合計１５２本塁打、平均打率は３割２分４厘だ。

　巨人ではクリーンアップしか打ったことがない小笠原だが、日本ハム時代は２番が「指定席」だった。この日、空路福岡入りしたガッツは「若いころは２番？　まだまだ若いですよ。普段とは違っていろんな意味で楽しみ。自分の持っているものを出せるようにしたいね」と声を弾ませた。

　原監督には負けられない理由がある。「交流戦においてはパ・リーグにかなりやられました。その悔しさはセの全員が持っているはずです」。今季のセ・パ交流戦は上位６チームをパ・リーグ勢が独占。セ・リーグは５９勝８１敗４引き分けと煮え湯を飲まされた。その雪辱もかかっているのだ。

　さらに、球宴は今秋のドラフト会議にも直結。〈１〉勝敗数〈２〉得失点差〈３〉抽選の順で、勝ったリーグに指名の優先権が与えられる。「ハンカチ世代」の今年は、大学生投手を中心に豊作イヤーといわれており、優先権は是が非でも確保しておきたいところ。〈２〉の条件を考えれば、指揮官が得点力を重視したオーダーを組むのもうなずける。

　「セ・リーグの代表監督として、勝利に対する執念を持って戦っていきたいですね」。お祭りとは言わせない。「セ界史上最強」打線でガチンコ勝負を挑む。

　◆ドラフト優先権　球宴で勝ち越したリーグに１０月２８日のドラフト会議で、優先権が与えられる。１勝１敗の場合は総得失点差で、得失点も並んだ場合は抽選で決まる。仮にパ・リーグが優先権を得た場合は「２位指名」のウエーバー順がパ６位→セ６位→…パ１位→セ１位となる。

　◆ＭＬＢはＷシリーズ本拠開幕権　０２年米大リーグのオールスター戦は７―７で延長戦に突入。１１回、ベンチ入り３０人ずつを使い切ったとして、セリグ・コミッショナーが引き分けを宣告。雨天コールドゲーム以外、決着をつけるまで戦うのが原則の米国だけに、ファンから大ブーイングを受けた。これを受けＭＬＢは０３年から、選手数を２人ずつ増やし（現在は３４人）た上、試合の重みを増すために、勝利リーグに隔年スタートだったワールドシリーズの１、２戦の開催権を与える規則を作った。