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もう何も言うことなし
2010年07月09日 04:29
阪神・安藤、4回9失点…試合作れず3敗目
サンケイスポーツ - 2010/7/8 21:43
(セ・リーグ、阪神6-10ヤクルト、11回戦、阪神7勝4敗、8日、甲子園)阪神はエースの安藤が先発が大誤算。2点のリードで迎えた2回には、ヤクルトの川本に同点となる2点タイムリー。同点の4回にはヤクルトの畠山に満塁弾を浴び4回9失点。相川、デントナの代役にやられる格好となった。
エースが、マウンドに呆然(ぼうぜん)と立ちつくした。四回、一挙7点を奪われた安藤に向けて、強烈なヤジが飛び交った。
「打者を押していけたらいい。今持てる力を全部出したい」
多くを語らず、戦士の顔で挑んだマウンド。一回は、完ぺきな立ち上がりだった。伸びのある直球と両サイドの制球。3者凡退で滑り出すと、裏の攻撃で2点のプレゼント。さい先のよいスタートだったが、直後に落とし穴があった。
二回、二死から3連打。一、二塁から川本に左中間へ運ばれて、同点を許した。そして、四回。2安打と四球で一死満塁から、加藤の一塁前へのボテボテのゴロが適時内野安打で勝ち越しを許した。続く青木のライナーは、一塁・ブラゼルのグラブをかすめ、右翼線へ転がった。2者が生還し3点差。四球で再び満塁とすると、畠山に奈落の底に沈められた。
1-2から真ん中に入ったスライダー。白球が、虎党の悲鳴とともに、バックスクリーン左へ消えた。昨年8月21日の広島戦(京セラドーム)の二回、能見が7失点して以来の失態。力のない足取りで、下を向いたままベンチへ歩いた。
1日の中日戦(甲子園)で67日ぶりの1軍登板。7回1失点の好投で勝利に導いた。自身初といっていい不振での2軍生活は、直球の球威復活を目指し、フォーム改造にも取り組んだ。「前に比べたら、真っすぐが力強く投げられて、押すことができる」。手応えもつかんで迎えた復帰2戦目だったが…。
本来、柱となるべき右腕の大誤算は痛い。首位奪取、後半の戦いにむけても、球団史上初の3年連続開幕戦勝利を収めたエースの力が絶対に必要だ。
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