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2009年11月03日 08:30
城島阪神入団でバラ色オフが一転 狩野外野に転向か
夕刊フジ - 2009/11/2 16:57
阪神で今オフ、「年間監督賞」として500万円を手にしそうな選手が狩野恵輔捕手(27)だ。年俸も大幅アップでバラ色のオフかと思われたが、前マリナーズの城島健司捕手(33)の電撃入団で急転、外野手転向か捕手継続かの岐路にも立たされそうだ。ただ、出場できない悔しさは今季の城島も味わっており、狩野も簡単にはケツを割れないところ-。
今季から若手の台頭を促す趣旨で始まった賞金総額1000万円の懸賞レース「真弓監督フレッシュ大賞」が、21日に甲子園で行われるファン感謝デーで発表される予定だ。
投手では能見篤史投手(30)が13勝をあげる活躍で“独走”。そして野手で受賞が確実視されるのが狩野だ。今季127試合に出場し、打率.267、5本塁打、35打点と「打てる捕手」をアピール。コンディションが思わしくなかった矢野の不在をカバーしたのは、500万円のボーナスを手にするには十分の働きだった。
そんな狩野を直撃したのが、メジャー帰りの城島の阪神入り。現在狩野は高知・安芸での秋季キャンプで課題の送球フォーム矯正に取り組んでいるが、これがうまくいっても、4年20億円を超える多額の補強費や、経験の差からいっても来季城島が先発マスクをかぶるのは自明の理だ。
そこで狩野にとってレギュラー定着へのひとつの「生きる道」となるのが外野手転向。昨年捕手からコンバートとなった浅井良外野手はまだレギュラーの座を脅かすまでいたっていないものの、過去には関川浩一(阪神-中日-楽天)や北川博敏(現オリックス)と成功例がある。
狩野も外野手挑戦について「監督から言われたら挑戦する。試合に出られるのであれば考えないと」と話す。とはいえ、苦労して取り組んできた捕手を簡単にあきらめるのはあまりに惜しい。確定的な監督賞を糧にしていま一度、奮起が期待されるが…。(上阪正人)
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