4番は誰！？

虎「４番戦争」勃発！城島と金本ガチンコ対決
サンケイスポーツ - 2009/11/1 7:51

　来春、虎の『４番戦争』が勃発！！　阪神・真弓明信監督（５６）が３１日、安芸・秋季キャンプに合流。城島健司捕手（３３）＝前マリナーズ＝の加入で注目される新打順について、「来年春のキャンプで（各選手の）状態を見て、オープン戦を見て打順を決める」と明言した。注目の４番は不動の金本か、城島か。２年目へ始動した真弓阪神が、４番争いのゴングを打ち鳴らした。

　たった１人が入るだけで、バリエーションは無限に広がる。２０１０年Ｖ奪回オーダー。その軸となる虎の４番は鉄人か、ジョーか。ドラフトを終えて秋季キャンプに合流した真弓監督が、城島加入で注目される打順構想について口を開いた。

　「来年春のキャンプで（各選手の）状態を見て、オープン戦を見て打順を決めると思う」

　タテジマに袖を通して２年目の始動。そこには１年目とは違う“変心”があった。

　期する思い。昨年秋、就任早々に掲げたのは、不動の４番・金本を軸に３番・鳥谷、５番・新井という新クリーンアップだった。しかし、シーズンに入ると揃って不振に陥り、途中でテコ入れせざるをえない状況に…。無念の４位に終わった直後のオーナー報告会では、４番を含めたクリーンアップの白紙を宣言していた。

　ゼロからの再構築。そこに主軸も任せられる城島という大きなカードが加わった。電鉄、フロント、現場が一体となった獲得の成功。あとは、指揮官としてどう最大限に機能させられるか、だ。

　「それ（４番か、楽な打順か）はいろいろでしょう。今は全然、考えていない。（城島の打順を）ハメることも考えていないし、ハメないことも考えていない」

　現状はまだ白紙。それでも４番・城島の可能性を否定はしなかった。０４年から６年間、４番を担ってきた金本。対して城島の４番実績は少ないが、０４年アテネ五輪では全９試合に４番で出場し、打率．３７８、２発、７打点。今年のＷＢＣでは決勝を含め２試合でジャパンの４番を務めた。ハイレベルな“４番バトル”は、来年春の春季キャンプに開戦。期限は来年のオープン戦終了まで。その間に、指揮官は、最高の並びを見極めるつもりだ。

　「他の選手とのバランスを考えながらね。（だから）今の時期から、打順は考えない」

　０８年北京五輪で星野ジャパンの４番を張った新井も割って入れば、いっそうチームは活性化。じっくりと状態を見て、前後の並びも考慮して、ベストを選ぶ。来年春は“激戦”必至だ。

　「この秋季キャンプでは、みんなで小さいことをコツコツと身につけようと。打順に合わせた練習はしていないから」

　まだまだ慌てるなとばかり、真弓監督は若虎の練習に視線を送った。鍛錬の秋を経て、春にベテラン、主軸、新戦力が組み合わさる。虎党にとって早くも来季が、待ちきれない。
[ 2009/11/1 7:51 更新 ]
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