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2009年06月26日 07:39
阪神トロイカ体制迷走…真弓の求心力の行方は?
夕刊フジ - 2009/6/25 16:57
Bクラスであえぐ阪神。低迷するチームが抱える不安要素の一つとしてささやかれているのが、真弓明信監督(55)が打ち出してきた、権限分散の“トロイカ体制”の機能不全だ。
昨年まで指揮をとった岡田彰布前監督がコーチを選手の前でしかりとばしていたのとは対照的に、真弓監督はコーチの立場を尊重。実質、作戦面は木戸克彦ヘッドコーチ(48)、投手は久保康生投手コーチ(51)に権限委譲している。
その影響でベンチ内のパワーバランスも昨年までと一変。昨年は監督と投打の担当コーチの意向がかみあわないことが多かったのに対して、今年はコーチ同士の折り合いの方が焦点になっている。
「担当分野の指導方針について監督は『いいよ。それでいこう』とOKを出してくれるから、こちらも思うようにできるし、やりやすい。ヘッドコーチはこわいけどね」とは、あるコーチ。
おおらかな真弓監督の脇で木戸ヘッドコーチが“中間管理職”としての立場から担当コーチの指導力にも厳しく眼を光らせている。だが、チーム内からは「木戸ヘッドとしても年長のコーチへの遠慮もあって憎まれ役になりきれない。そのために権限を任されたコーチ同士がギクシャクしている」という声もあがる。
【阪神ベンチに“違和感”】
またOB評論家の一人は「ベンチで真弓監督、木戸ヘッドが座る後ろの列で久保投手コーチが座っていたのを見て強い違和感を覚えた」と、首脳陣の力関係の微妙な変化を見逃さない。チーム成績が振るわなければ、必然的に外野から重箱の隅をつつくような指摘も向けられてしまう。
コーチだけでなく選手に対しても、威厳を示して見せたりはせず、ざっくばらんな真弓監督。走塁練習では二塁ベース上でグラブを構える指揮官の足元めがけて選手が次々とスライディングしていくのも、他の球団ではなかなかお目にかかれない光景だ。
ただ、そうした権限の一点集中を避ける指導体制の下、指揮官としての求心力の行方が気になるところ。現状、チーム内に勢いがでるための材料を探すのも難しくなってきているが…。
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