勝ちました。～

＜阪神＞救援陣が危機感共有、パーフェクトリレー
毎日新聞 - 2009/6/16 23:23


【阪神・日本ハム】九回を３者凡退に抑えた阪神・藤川＝京セラドーム大阪で２００９年６月１６日、

　○阪神４－３日本ハム●（１６日、京セラドーム）

　負ければ最下位に沈んだ０１年以来の借金１０。重苦しい空気の中、阪神は一回表に先発の久保が２ランを許す最悪の滑り出しだった。

　そんな中、二回にブラゼルが右越えソロ。１４日のロッテ戦で自打球をひざに当て、出場が危ぶまれていたにもかかわらず、４試合連続アーチでチームに刺激を入れる。ただ、この３試合はブラゼルのアーチが勝利に結びつかない。それだけに、この勢いを持続できるかが問題だった。

　三回、一気に畳み掛けた。同点適時二塁打の関本が三盗で意表を突き、新井が勝ち越しの２ラン。右中間二塁打で続いた金本までもが三塁を陥れた。「相手のすきを狙って動揺を誘い、攻略していかないと。動いてアウトになると逆効果だとわかっているけど」と真弓監督。なりふり構わぬ攻めが吉と出た。

　ただ、三回を最後に打線は沈黙し、四回以降は無安打。重苦しいムードが続いたが、この日は救援陣が踏ん張った。六回の渡辺を皮切りにウィリアムス、アッチソン、藤川が１回ずつをパーフェクトリレー。最後を締めた藤川は「こうやって抑えていかないと」。

　投打が補い合って、６連敗はなんとか阻止。「一試合一試合勝って、少し勢いがついてくれば」。真弓監督は遠慮がちに、ほっとひと息といった表情を見せた。【辻中祐子】