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選手会長!
2009年06月20日 06:21
マスコミの「ダメ虎」喧伝に…赤星、反撃の咆哮
夕刊フジ - 2009/6/19
日を追うごとにエスカレートするマスコミの「ダメ虎」喧伝に、選手会長・赤星憲広外野手(33)が18日、待ったをかけた。「このままずっと悪いまま終わるのはふがいないし、悔しい」と失われかけたファンの希望を取り戻すべく反撃を誓った。
阪神は23勝32敗3分け、借金「9」でセ・リーグ5位とBクラスに低迷中。新聞紙上で展開されるチーム状況を絶望視する記事が、選手の胸に突き刺さっている。そんなナイン全体の気持ちをチームリーダーの赤星がこう表現する。
「何年か前もこんな時期があったが、今年はもっと悪いように言われているんでね。歯がゆいですよ。実際そうなんだから『なんでこんなこと書くんだ』って言えないし。でも、やっている側としてはそれも宿命だと思ってやるしかない」
巨人と並んで伝統と人気を誇る阪神。選手は世間の注目の中プレーができる一方で、成績次第では常に強烈なバッシングとも背中合わせだ。
メジャーリーグでヤンキースが、たとえプレーオフに進出しようがワールドシリーズに出られなければ、辛らつなニューヨークの地元各紙がこぞって監督、選手を「戦犯」「放出候補」とつるし上げるのと同じ境遇である。
とはいえ、2000年のプロ入り後、3度Bクラスを経験している赤星は対処の仕方も知っている。反骨心旺盛にこんな言い回しをしてチクリと応酬してきた。
「ある意味気楽にしてくれているのが、新聞が『デッドラインを越えた。もうダメだ』と書いてくれちゃったことですよ。ファンの人も『今年は優勝無理だ』と思ってくれているんで、ここからの頑張り次第で『どうしたの? 来てるじゃん』と思ってくれると思う」
ダメだ、ダメだと過剰に書かれることをプラス思考でとらえようという赤星だが、“風評被害”で球場のお客さんが激減しては球団の死活問題。ファンの興味をつなぎとめるためにも、交流戦終了時点で借金8を抱えながら9月に一時単独首位に躍り出た07年のように、チーム全体でサプライズを起こすしかない。
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