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長女の生還【2】・・後遺症発症!?

2009年06月16日 13:28

【その後の経過】
・・心停止自律呼吸再開→救急搬送→点滴→その夜の内の帰宅
と、依然弱々しい反応ながら、生気を取り戻した安堵感から、経過観察入院や脳波測定・MRI診断の必要性まで思いが到らなかった。
そして、チアノーゼ時のダメージについても懸念が及ばなかった。

経過診察時は、前期末月の多用さも有り、同席出来なかった。
薬効と幼児の容態変化の早さも加わり、明けた昼過ぎには、食欲を訴え、水分~流動食を摂れる様になった。

妻は「ヒキツケ(熱性痙攣)だったんじゃない?」と暢気に言い放つ始末~|~;

その後は、表情豊かに活発に育った。
少し心配だった知育面も、゛ノンタン・シリーズ゛を好み、各号とも、二、三度読み聞かせると、ページ毎に覚え、身内来訪時に朗読(?)を披露し喝采を受ける程に順調な成長に見えた。

妻は、朗読芸を確かなモノにすべく、年少組に入園以前から、読み書き教えに夢中になり、更に音楽教室/スイミング・スクールと増やした為、ブレーキをかける程だった。

また感情面も、2才違いの次女誕生後の数ヶ月、赤ちゃん還りが覗いたが、重点ケアにより優しい姉ぶりを示し始めていた。


後遺症意識障害の発症!】
エレベーターの中の異変
・・長女4才3ヶ月になった晩秋の日曜の午後だった。
長女と次女(2才)にせがまれ、近所の公園に散歩へ。

児童公園テニスコート・小規模運動公園と連なり、足を延ばした運動公園や隣接の植栽園を息を切らせ元気に駆け回った。

流石に、帰路は、次女に歩に合わせ呼吸を整えていた。
手をつなぎ話していたが、自宅マンションが近づくと静かになり、お喋りの種も尽きたかのかと、気にも留めなかったのだが・・。

エントランスを抜け、ロビー奥のエレベーターに乗った。
長女が、いつもの操作パネル側のコーナーに立った。
次女と二人で奥に並んだ。
ん・・?
ドアが閉まり、5、6秒経っても上昇しなかった。

背中を向けて立つ長女に「早く押しなさい!」と促しながら肩に触れる。
反応しない。
悪戯かと思い、横に立ち表情を窺った。
笑い顔で驚かすかと思いきや、真っ直ぐ前を見据えていた。
両肩を掴み正面を向かせた。
そのままの姿勢で倒れ込んだ。
膝に抱え表情を観、同時に脈をとった。
青ざめ、脈は弱いがかすかに取れた。
唇にも色が有った。

しかし、瞳孔は開き気味、焦点定まらず動きも無かった。
問いかけにも応じず、目や表情にも反応が無かった。

抱き上げ、不安げな次女を伴い、自室フロアで降りた。
ドアを開け、妻に救急車を呼ばせた。

リビングのソファに横たえ、様子を再度確認した。
口を結び、弱い鼻呼吸をかすかにしていた。
胸を開き、心音を確認。やはり弱かった。
救急車を待つ時間が長く感じた。

5分程経過した頃、嘔吐と共に口呼吸を取り戻した。
吐しゃ物で、激しく咳き込んだ。
膝にうつ伏せに抱え、背中を軽く手の平で叩き摩った。
じき咳き込みは収まった。

正面で抱き上げると、
「怖かったよ~!」と泣きじゃくった事で、意識の回復に安堵した。

救急車到着前に、吐しゃ物にまみれた双方の髪・顔を流すべく浴室に移動した。
娘の体が小刻みに震え、寒さを訴えた。感覚も戻っていた。
シャワーで温め、汚れを落とし、脱衣場で待つ妻に送り出した。
到着した救急車に娘と乗り込んだ。

車内で、改めて私の状況説明を受けがら、救命士が、手際よく、娘の表情・瞳孔反応・脈・口腔確認・血圧を測定した。
5分足らずで、1km程の最寄り駅途中の共済病院に搬送された。
二度目の救急搬送だったが、今度は、娘が自力で処置室まで歩を運んだ事に奇妙な感慨を覚えた。
途中、当直医が救命士から伝達を受けた。

処置室で、横たわらされた娘が不安げな眼差しを向けていた。

30代半ば過ぎの当直医が、所定の検査をした。
その間、発症に到るまでの経緯や、以前のチアノーゼについても問われるまま応えた。

一しきり診察を終えた当直医が言った。
『激しい運動の後に、幼児が、自分の体力を越えた動きの場合、急性脳貧血で意識を失う場合もレアケースですが有ります。』
『以前のチアノーゼの影響については、脳神経科医の専門の診察でないと、判断が難しいので、
今日は、“血液検査用の採血”と“脳波測定”そして“酸素吸入をしながらブドウ糖点滴”に留めましょう!』
との談。

脳波測定は、数分とあっけなく済み、1時間半程の点滴を終えた後、当直医から、
『次回の専門医のW先生の診察日は毎週水曜日ですが、分析と所見を出す猶予を見て、次週の水曜日は如何ですか?』
と問われた。
有無も無く了解し、診察予約時間が設定された。

頬に多少赤みは戻ったが、まだ青白さを残す娘を抱き、既に日も落ち暗くなった中を帰宅した。
道々、娘に問いかけると、
「お父さんの声は聞こえた!」
「急に薄暗くなった!」
「体が動かなかった!怖かった!」
と断片的に洩らした。

途中、喉の渇きを訴えたので、フルーツMIXジュースを購い与えた。

帰宅すると、すっかりソファカバーも取り替えられ、妻が食事の支度を整え待っていた。

お腹の中の昼食分をすっかり出してしまった娘が、明るい表情で食欲を発揮する様子に、先刻の怯えた焦点の定まらない表情との対比が巡り、妻と顔を見合わせ、安堵のため息を誘われた。

専門医の所見を確認するまで、不安は引きずった。

 【次回は、<専門医・所見以降の葛藤>】

このデジログへのコメント

  • waoo 2009年06月16日 18:12

    コメント謝々!
    “火事場のナントカ!?”と、原理は一緒かもしれませんね(苦笑)
    自身も小学校半ばまで、虚弱気味だった為、長女の一件で、
    親の想いを真に実感!
    順調に育ってくれれば幸いですが・・

  • waoo 2009年06月17日 11:43

    > ゅりなさん
    イエイエ~|~;;
    子供って、何モノにも代え難い存在ですよ~^_^
    しかし、手元で護り続けきれない辛さ情けなさも味わいましたが・・~~;

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