長女の生還！！

今年、２月無事、大学のサークル仲間と結婚した長女のエピソードについて触れてみたい。
・・・娘の一旦踏み込んだ死地から回復し、育ったプロセスが、多少なりとも参考になれば幸いですが~｜~

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遡ると、
長女は、１歳を少し過ぎた頃、一度チアノーゼ（心停止）を起こしている。
（３ヶ月で母乳が止まり、ミルクに切り替えた影響かどうかは不明だが・・）
母体免疫の切れる頃から、発熱しがちではあった。

残暑の９月に、夏風邪を拗らせ、脱水症状を起こしたのが原因との事だった。

　その日、残業で２３時過ぎに帰宅し、ネクタイだけ取り、食卓についた。
妻が衰弱し寝つかない娘を膝に抱き、向かい側の席に座り、食事を取っていた。
娘は、機嫌悪く絶え間なくむずがっていた。

ニュース番組を観ながら、食事をしていて、ふと娘が静かになっている事に気付いた。
向かい側の娘の顔を見ると、（普段から黒目がちな）目を大きく開き、やや表情が強張っている様子(･_･);?

妻は、前抱きしている為、静かになったのを、つかの間寝入ったと思っている風情。
テーブル越しによく見ると、色白の顔が真っ青で、唇も紫になっていた。

尋常でない様子に、瞬間立ち上がり、妻から娘を受け取った。
横たえて、脈停止・心音無し・瞳孔拡大を確認し、妻に救急車要請を叫んだ。

一瞬で頭を整理し、
○救急車到着を待つ猶予無し
○（チアノーゼ状態の経過時間はともかく）自分が行動をしないと子供を取り戻せないと判断

娘の肌着を脱がせ、
◎心臓マッサージを５回
◎マウスtoマウスの人口呼吸を５回
の組合せを３ラウンド目に、娘が大きく息を吸い、続いて弱い泣き声を上げた。
頬に赤みが差し、紫に変色した唇に紅が戻った。

良かった！！
戻って来てくれた・・！

嘔吐を繰り返していた為、気道を塞ぐ吐しゃ物や、胃液等を吐く体力も無かった事が、逆に幸いだったのか！？

安堵と同時に、冷や汗が吹き出ていた。

その間の所要時間は、２，３分程度だったろうか？

異常に長く感じていたが、チアノーゼの影響については、その時点では、思いが到らなかった。

娘の頬を撫で、額にキスの雨を降らせると、少し迷惑そうな笑顔が垣間見えたが、涙が溢れ笑顔がぼやけてしまった。


その後、数分経ち、救急車の警告音と共に到着し、最寄りの防衛医大に搬送された。

当直医が、救急搬送口で待ち受けていて、処置室に運ばれた。

○ペンライトによる瞳孔拡縮反応
○脈取り＆心音・心拍
○吐しゃ物の有無
○表情の変化

等々を診立て、
「もう落ち着いた様ですね。但し衰弱による急変の心配がありますので、２時間程の点滴ををしましょう！」
と言い、同時に看護師が支度をした。

挿入針が、内腕で経路が確保できず、手の甲に刺された。
直後の弱々しくも一瞬激しい泣き声や助けを求める娘の表情の変化を切なく思いながらも、
（先刻の蝋人形の様な無表情と対比し）感覚の素早い反応に安心すると共に、愛しさが込み上げた。

３０分程経つと、薬剤の効果と泣き疲れのせいか、漸く寝入り、妻と顔を見合わせ安堵で頷き合った。

終わったのは、既に３時近かった。
看護師を通じ、先生に声をかけると、

「良かったですね。早く気付かれて。」

「処置が遅れると、蘇生が難しかったり、後遺症が残ったりするものですが、呼吸を取り戻すまでの時間が、短かった様ですし、目の焦点もしっかり合わせられ、表情もはっきりしていますので、大丈夫だとは思います。」

「薬を３日分出しておきますが、経過を診ますので、２日後に来て下さい。」

日中で、ベテラン医師がカルテを書いていたら、事後の観察やフォロー検査も違っていたかもしれないが、この時点では、その後の経過診断もあっさり済んだ事と、みるみる元気を取り戻した娘の様子に、不安も一掃された。

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しかし、それから３年後に異変が生じた！？・・【外出予定につき次回へ】