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「1Q84」読んだ!?
2009年06月01日 12:25
絵に描いた様な‘貧乏性&暇なし’自認者で、一頃の乱読派が→積ん読派に^|^;
ここ数年は、仕事絡みのノンフィクション(技術書・関連文献・特定テーマ分析書籍etc.)が多く、
フィクションは、
「旭日燃ゆ」・・城山三郎作(学生時代から読みたかったが、漸く)
「ダビンチ・コード(上中下)」・・コメント不要
「ハゲタカ(上下)」・・M&A絡みの経済小説!?
「沙門空海、鬼と宴す!(全四部)」・・夢枕 貘 快進作!?
ぐらいだが、
久しぶりに
特定作家の作品を読みたくなった。
「1Q84」・・村上春樹作品
同氏は、ここ何年もノーベル文学賞にもノミネートされている一人なのは周知だが、
(同賞授賞者の大江健三郎氏の作品より先に)読書欲をそそられたのは、
昨年のエルサレム賞・授賞記念講演での(News映像に流れた)鮮烈なメッセージ性だった。
【いわく】
「高く堅固な壁と卵があって、卵は壁にぶつかり割れる。そんな時に私は常に卵の側に立つ」
【続けて】
「ええ、どんなに壁が正しくてどんなに卵がまちがっていても、私は卵の側に立ちます。」
この比喩的表現は、
『壁』
→一連のバレスチナ紛争における<圧倒的な軍事力で報復無差別爆撃や掃討進攻を重ねるイスラエル軍>/<他国から非合法な武器援助を受け単発のロケット砲攻撃や爆弾事件を繰り返すバレスチナ武装グループ>を指し、
一方の『卵』は
→ガザ地区を中心に紛争地区から離れられない一般市民の犠牲者達を指しており、
また、壁には、不条理を止めさせられない双方の体制も含むとし、
卵には、犠牲者のみならず、加害者側に居ながら体制(=The system)の横暴を阻止出来ない憤る個人も指し、
卵側の支援を厚くし、壁への圧力や監視を強めるべきとの否定余地の無いメッセージを発した。
(受賞の反対や当事国での授賞式出席への反対の中)発したシチュエーションの選択にも強く関心を引かれた次第^_^
会場に居合わせた多数のメディア取材者達のスタンディング・オベーションが、講演の評価を正に顕していた。
ともすれば、対外的には、摩擦回避型の言動やイメージが固定し、言いしれぬ窮屈感や欧米主要国の勝手なレギュレーション操作への蓄積した憤り感を払拭するぐらいの、喝采気分を味わった。
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