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- 71歳
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- 千葉
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国立博物館平成館、阿修羅展…
2009年05月18日 08:50
朝は20分待ちとのこと。午後の方が空いているとの情報。ルーブル美術館展を鑑賞後、食事をして昼過ぎに平成館に到着。少し嫌な予感がしたが案の定。60分待ち。まあ、GWはなどはさぞやと言うこと。黙々と行列に並ぶ。日差しがあまり無かったのが救い。
それにしても、この展覧会の人気の凄さ。とりわけ阿修羅像。日本の仏像彫刻の最高傑作でありかつ複雑な構造から運搬が難しく、興福寺からの持ち出しが至難の故だったからと言うことか… まあ、自分は一番好きな仏像と言うことでもないが。もちろん好きな仏像の一つには違いない。最初の展示室は興福寺の最近の出土品が並ぶ。江戸中期に焼失した後、再建されることの無かった中金堂跡の発掘調査が行われたりしているようなので。
そして、次の部屋。今回の展示のハイライト。十大弟子像と八部衆像が居並ぶ。十代弟子像は、実際には現存するのは、6体。で、現在展示されているのは5体と言うことになる。八部衆は8体全て揃っている。この仏像群を直に見るのは、8年振りになるか。それは、久しぶりの京都、奈良旅行。興福寺の国宝館で見た。余りにも有名な阿修羅像と共に展示されていた。ただ、阿修羅としてのみ集約されていたイメージが多くの像と共にあることにより、豊かな宇宙的なイメージとして広げられた。多神教である仏教では、その仏達が星々、星座のように宇宙を形作る。自分が大好きな京都、東寺講堂の立体曼茶羅などその典型の例。堂内に入れば、まさに宇宙を感じることが出来る。その点、十代弟子像と八部衆像で宇宙全体は構成出来ないが、仏達の多彩な性格は宇宙的な広がりを示す。一体を除き、老人の姿をした十代弟子は、修行を積み重ねることによるその仏性を象徴するかのよう。また、ヒンドゥーから由来すると言う八部衆は、全て少年の姿。中性的な。魔を持つ者の生来の無垢な力を象徴するかのように。それにしても、凛々しく、或いは異形の、または目をつぶり。多彩
な表情に魅せられる。特にサルラの幼い面立ちは、阿修羅に劣らない魅力をたたえている。
そして、阿修羅。この像は、やはり特別。正面のいわく言い難い表情。神秘。横の2面。そして背。興福寺では見辛い、或いは見られない全体像。三面の像の多彩な表情、世界を俯瞰する。今回の展覧会の手柄。それにしても異形の阿修羅像も多いなか、この像の愁いをたたえた少年の表情は謎を秘める。作者の信仰の神秘…
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