実は、妻には"能力"が…

何しろ最新の物理の研究など、想像を絶する。女性の物理学者だったと思うが。我々が塵芥として生きるこの地球。太陽系、銀河、銀河団。それらを内包する宇宙。ビックバンによって誕生し、膨張を続ける。やがての収束に向けて。実は、その宇宙とは別の宇宙が無数に存在すると言う。そして、その別の宇宙への入り口は貴方のその目の前の空間に。４次元空間を越えた５次元の世界。空間の狭間？にある。と言う。これ。ほら話などではない。最新の物理学の世界で注目を浴びる画期的学説とか。要するに自分達が、学校で習った科学とは隔絶したと言える位の最新の科学がある。そしてその最新の科学で見えてきた未知だった世界があると言うこと。
そしてまた、ナイトヘッドの話。物語のテーマ。自覚出来ない働きをしている脳のある部分。大部分でもある。兄弟は、兄が念力とでも言うべき攻撃性を持ち、弟は予知能力を持つ。ただ、兄の能力は？　…　悩の働きが、物理的な攻撃性をもたらすとはちょっと考え難い。念力。強く思うと、その物を破壊出来る。或いは、その人を傷付けられる。科学的に思考する自分には、それが物理的に有り得るとはどうしても受け入れられない。最新の隔絶的な科学は受け入れる自分にしても。
しかし、その働きが超常的な予知に至ることは十分にありそうな気がする。それがどれほどのものかはとても分からないが。なにがしかの変化を感覚する。末端神経細胞から悩細胞へと。予知…
ミレニアムなんて、アメリカのドラマがあった。これも大好きなドラマだったが。主人公、フランク・ブラック。捜査官である彼には犯罪現場で、犯罪をイメージとしてフラッシュバックする能力がある。これは、透視力とでも言うのか。事実として、透視力を騒がれた人もいた。明治の日本、女性。東大の心理学の教授が紹介し、当時は社会的な大きな話題になり。新聞などにも大きく報道された。リングの貞子のモデルになった女性。鉛の箱に封印された文字を透視すると言うもの。結局は、詐欺とされた。確かに、何か手品っぽい話。やがて彼女は指弾され悲運のうちに亡くなる。しかし、彼女の透視力については完全に否定出来ない部分もあったようだが…
当時は、透視がブームになり次々に透視力のあると称する女性が出現したとか。どれもこれも皆、嘘とされて。やがてブームは去る…で、妻の話。実は彼女にも能力… とにかく説明不能な能力らしきモノ…