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金本逆転サヨナラ！新装甲子園ド派手に開幕
スポーツニッポン - 2009/4/8 7:01

　【阪神１１―１０広島】新甲子園の銀傘に「六甲下ろし」が響き渡った。あまりにも劇的な幕切れ。主役は珍しく大はしゃぎした。９―１０の９回、逆転サヨナラ二塁打を放った金本は「まだ興奮してます。甲子園で初めての試合だったので、絶対に負けられないと思った」と息を弾ませた。

　７回に一挙７点を奪われる悪夢。敗色濃厚の中で、小刻みに得点を重ねた。７―１０の９回に赤星の遊撃内野安打で１点。２死後、鳥谷の左前打で１点差とした。２死一、二塁でカウント２―３。「アウトだと試合が終わる。ヒットなら長打ならサヨナラ。もう天国と地獄しかない。うまいこといってくれた」。永川が投じた６球目のフォークを右翼線に打球を運んだ。２者が生還すると、高々と腕を振り上げた。

　自身９度目となるサヨナラ打。「開幕からなぜかチャンスばっかり回ってきて、マジかという感じ。最高の集中力を出しました」。３安打５打点。開幕から４試合連続で適時打を放ち、４戦連続の複数安打と絶好調だ。最大６点差を逆転した真弓監督も「ここまでやってくれるとは。予想を超えている」とうなった。

　昨秋に左ひざを手術し、ほぼぶっつけで臨んだシーズン。スライディングをしたのも、３回の本塁突入が初めてだった。それでも鉄人は「出ている以上は万全。チームはまだ波に乗れていない。乗れるように食い下がっていきたい」と言い切った。４打点の広島・栗原を上回る５打点。虎の４番は最高に頼もしい。
[ 2009/4/8 7:01 更新 ]
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