煩悩よ去れ！

「フレーム良いの買っとくと一生物だよ」

自転車好きの人ならショップや友人から何度か言われた事が

あると思われるこのｾﾘﾌ。殺し文句です（笑）

つまり安物買いの銭失いになりますよという事ですね（笑）

高くても後々の出費を考えれば安い買物だと。

今は台湾メーカーが台頭して来てそこでのOEMが

増えてきたので安く売られるようになりましたが、１０年

ほど前はアルミのフレームでもイタリア製は２～３０万は

した物です。それでも自転車はフレームが命なので冒頭の

ｾﾘﾌを何度か聞くハメになります（笑）

同じような事がCDのボックスセットにも言えます。

大物ミュージシャンの４枚組ボックスセットが発売されて

中味を見るとほとんど持っているものばかり。しかし。。。

ディスク４には未発表の楽曲がずらり。そこでマニアは

悩む事となります（笑）自分の中の一人は　「ｱｰﾃｨｽﾄが没に

した曲なのだから大した事はない。無駄遣いするな」

もう一人の自分は「これ逃したら二度と聞けないかも。。

限定盤だし今買わないと無くなるよ。」

大抵は後者に引き込まれます（笑）おかげでCD棚には

ダブリが山ほど。レコード時代から見て何枚買いなおしたか

忘れた物も少なくありません。

今回紹介する「マイルス＆ギル　コンプリート・コロンビア

ｾｯｼｮﾝ」もそんな中のひとつです。

オリジナルは全て持っているのです。でも最後の２枚が

聞いた事ない曲ばかりで悪魔の囁きに負けて購入して

しまいました（笑）

そこで最初のフレームの話しに戻るのですが（笑）

今後はこの音源は買わなくて済むと（笑）これが最後の出費に

になると確信したセットでした。

これは購入時期はあまり聞かずに何年か寝かしてから

聞き出した「年代物」です（笑）

その音の良さや未発表曲の素晴らしさに溜息が出るそんな

ボックスでした。

ﾋﾞｯｸﾞﾊﾞﾝﾄﾞのアレンジやピアニストとしても高名な

ユダヤ系カナダ人のギル・エヴァンスとマイルス・デイヴィス

のｾｯｼｮﾝの全て（厳密には「クールの誕生」でのｾｯｼｮﾝワークは

入っていませんが）が未発表も含めてこの６枚で全て聞けます。

これはｼﾞｬｽﾞファンももちろんですが、映画音楽、クラシックファン

にもお奨めできます。

「マイルス・アヘッド」では全篇に渡ってマイルスの

フリュｰゲルホーンが聞けるｱﾙﾊﾞﾑでもあります。

映像はあのジミ・ヘンドリクスの曲をエヴァンスが電化ｵｰｹｽﾄﾗでカヴァーした

名作「プレイズ・ジミ・ヘンドリクス」にも収録されている曲で

僕も大好きな「ストーン・フリー」です。（触りだけですが

かっこ良いです）

ジミが亡くなっていなければ、マイルス＆エヴァンス＆ジミの

ｾｯｼｮﾝが予定されていたそうで実現しなかったのは本当に

悔やまれます。

これは例外でボックスセットはやっぱり聞かない方が多いので

お奨めは出来ませんね（笑）

まずはｱﾙﾊﾞﾑ単位で聞くのが王道かと思います。

いくら纏めて買った方が安くてもね～。聞かなければ意味ない

ですから（笑）

これは自転車にも言えることで　いくら高いものを買っても。。。。

やめた（笑）


https://jp.youtube.com/watch?v=PL6smPRxIkg