- 名前
- 一遍
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- 年齢
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- 東京
- 自己紹介
- 東京都在住の普通のサラリーマンです。音楽や映画等アーティスティックな物が好きですが、...
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プライドなんか捨てましょう。
2008年07月04日 23:22
イギリスのレコード会社、EMIはこの先50年位の「ビートルズ」
作品の「新譜」計画を立てているそうです。ビートルズだけで孫
の代まで食べていけると言うわけです(笑)
実際オリジナル作品のマスタリングは88年以降されていません。
CD創世記の今や「骨董品」でも売れているのでしょうね。
「え?毎年色々出ているじゃないか?」と思われるかも知れま
せんが、かなり重箱の隅をつつく仕事ばかりです。
一番人気のない曲やアルバムから手をつけていると言っても過言
ではありません。
何年か前に「レット・イット・ビー ネイキッド」という作品
が発売されましたが、あれ等は殆んどパッチワーク作業の
賜です。殆んど口も利かなくなっていた4人はトゥイッケナム
のスタジオでだらだらとセッションを続けていました。そのセッションを
全てテープに収めていたので同一曲が何ヴァージョンも
あってオリジナルのプロデュースを担当したフィル・スペクター
は天才的な編集作業で「聞ける」作品に仕上げたのでした。
そこには過剰なオーヴァーダビングが施されていて
ポールは出来に満足していなかったそうです。
それから30年以上の時が経って、テクノロジーの進歩と共に
当時では考えられないほどの「マジック」が出来るように
なりました。驚く無かれ、あの「ネイキッド」というアルバムは
1曲に対して5~6以上のヴァージョンを継ぎはぎして作られて
います。普通に聞いてもわかりません。ただ問題なのが、
いかにも「素」のヴァージョンを初めて収録!みたいな宣伝
文句があったりポールに至っては「これが本来のアルバム」
などと言ってみたりみなさん大嘘つきです(笑)
デコレーション過剰と当時のポールは言っていますが
そのポールお墨付きの「オリジナル」の方が遙に手が掛かっている
とはこれ如何に?(笑)
裏方の人達は本当に大変な作業だったと思います。
僕はこの「ネイキッド」が嫌いではありません。編集作業をひとつの
「アート」として捕らえたらすっと耳に入ってきます。
20年位前に「ミリ・ヴァニリ」という黒人デュオの
口パク事件がありましたが、(レコード化された作品を
口パクしていた つまり写真とヴィデオのみのヴィジュアル系との
分業)僕はあれですら「あり」だと
思っています。悪いのはそれをちゃんと公言していなかった
事だけだと今でも思っています。分業アートとして捕らえたら
むしろおもしろい位です。
見方ひとつでおもしろい物に代わる事は世の中には
たくさんあると思います。
写真は「イエスタデイ」や「ヘイ・ジュード」のメロディー・メイカー
をアヴァンギャルドな側面から見た興味深い1冊。
でもマニア向け(笑)
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