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愛おしき隣人

2008年04月30日 09:05

愛おしき隣人

恵比寿ガーデンシネマで観てきました。雰囲気はいいのですが、あいかわらず椅子は座り心地わるいです。
 ロイ・アンダーソンの「散歩する惑星」については少し前に書いておきました。とてもふんわかしてて、不思議で、せつなくて、奇妙な味の映画です。
 この映画も、画面の緑色(緑と青の間の色が壁や地面などにかならずかかっている)は同じで、登場人物の語り方、間の取り方、そして車の混雑の仕方も同じですが、挿入された話がお互いにルーズな関連になっていて、だんだんと近づきはするのですが、やはり94分間見続けるにはつらいです。ついうとうとしてしまいます。
 笑わせる(クスっていうのが多いのですが)シーンもやたらあって、この笑いというやつは、スウェーデンと日本でそれほど変わりはないんでしょうね。
 とにかく、いろいろな人が出てきて、主人公なんていません。いるとするとブラスバンドの音楽ですかね?スーザホンをマンションで練習する人物も出てきますが、後の方では大観衆の中に楽器だけがにょっきりと顔を出していたりして、見ている人をにやりとさせます。
 ロックスター結婚するのが夢の少女の夢のシーンはかわいいです。群衆が新婚のロックスター少女を祝福していると、家が発車して(どういうわけか電車みたいに動く)いくなんてさすがコマーシャル業界の成功者であるアンダーソン監督です。
 ラストシーンは僕はまったくわからなかったのですが、数々のシーンをつなぐ緩い連関を知るためにもう一度みたいなと思ってしまいます。

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