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今夜、列車は走る

2008年04月21日 14:14

今夜、列車は走る

アルゼンチン映画です。アルゼンチンはかつて鉄道王国であったとのことで、地下鉄の開業なんかも日本より古く、日本が地下鉄開業(銀座線)にあたり視察にいったらしいです。そのアルゼンチンで、1990年代大統領になった人物がどこかの小○元首相よろしくアメリカの言いなりで、外資を呼び込むために「郵便」、石油、ガス、水道、そして鉄道を民有化して(ね、そっくりでしょ)、その結果、富める人はますます富み、貧しい人はますます貧しくなり(ね、ここもそっくり)・・・といったことになったそうです。
 その1990年代の話で、鉄道員鉄道会社の採算重視の考えから路線廃止による人員整理の憂き目にあい、しかもわずかの金とひきかえに自主退職の形をとらされます。
 今までプライドをもって鉄道マンとして働いてきた彼らですが、まず労使交渉をしていたものの失敗した男アンヘルが自殺します。そして、体がでかくて態度もでかいゴメスは、サンドイッチマンくらいしか仕事がなく、親しくしている娼婦から逆にお金を忍ばせてもらう有様で、ついにスーパーに強盗へ。アティリオはおんぼろの車で配送業務をするのですが、いろいろ悪い奴らにだまされ、ついにはかつての鉄道会社労働組合幹部にテレビを届けることになり、自分たちが会社と労組にうまくだまされていたことを知り、怒りに駆られて車を燃やしてしまいます。
 カルロス奥さんと娘ラウラとの3人暮らしなのに職を得ることができず、水漏れがするトイレを直そうとして壁を崩していくうちに、水道管を破裂させてしまいます。
 若いダニエル喘息(かな?)の子供がおり、子ども名付け親であるカロイエロから拳銃を渡されて何やらやばい職を紹介されそうです(ここんとこ伏線です)。
 それぞれの男たちが、みな善人ばかりなのに、不条理な目にあい、自分をうらみます。なんで、会社(やつら)の言う通りにハンコをおして(サインをして)しまったんだと!
 ひとりサインをこばんだブラウリオは愛猫と修理工場に住みつきますが、彼もある夜、心筋梗塞で死んでしまいます。
 どうにもならない状況のなか、それこそ、どうにもならないだろうけど、希望を求めて、アンヘルの息子アベル、ラウラ、ラウラのボーイフレンドであるホルヘの3人は、廃線に電車を走らせるのです・・・。
 
 とてもつらい現実を、ユーモアのある脚本でうまくまとめてあります。
 子供たちの場面は少し書き込み方が少ないけれど、希望がなくちゃあやりきれないというところでしょうね。
 今のこの国は、自分たちがむしり取られているのに、幸せにも、その責任者を追及しようともせず、またまた小○さんを首相になんて言っている有様です。うーん、所詮、この国にはそれくらいの政治家しか育たないのでしょうかねえ?

このデジログへのコメント

  • 涼穗 2008年04月21日 21:26

    初めまして。正直者が馬鹿を見るではありませんが、馬鹿でも正直者でいたいです。本当の馬鹿も困るけど(笑)

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