デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

ミツバチのささやき

2008年04月17日 08:40

何度でも見ることができる映画です。娯楽映画でないからかもしれません。映像による詩のような映画です。
 スペインカスティーリャ地方のお話です。時代は1940年ごろ。つまりスペイン内戦フランコの勝利によって終わった時代です。
 ひなびた街に巡回の映画館がまわってきます。出し物は「フランケンシュタイン」。白黒の画像に見入る子どもたち。その中に主人公のイサベルとアナがいます。
 彼女たちの母親テレサは大きな屋敷に夫フェルナンド女中さんとともに住んでいますが、内戦で人との連絡もとれなくなったのでしょうか、今日も、かつて想い合ったひとに手紙を書き、列車車両に付けられた郵便ポストに投函するために駅に向かいます。
 夫のフェルナンド養蜂にすべてをささげており、ひとぎらいですが、娘たちとは一緒に林を散策しキノコの知識などを教えようとしてくれます。
 さて、映画の中であやまって女の子を殺したフランケンシュタインもまた人々によって殺されるのですが、幼いアナにはそのあたりが解りません。イサベルに聞いても説明してくれず、「村はずれの小屋に精霊となっているわ」「思いが通じたら、どこでも呼ぶだけで来てくれるの」なんて言う始末。
 翌日、二人で村はずれの小屋にいくと、そこには井戸があって、イサベルは井戸の中に精霊がいるといいます。
 だんだんと、空想の世界に取りつかれていくアナ。そして、イサベルはそんな妹を死んだふりをしてからかったりして楽しんでいるようです。
 ところが、偶然にも列車から男が逃げ出して、あの小屋に隠れるのです(おそらくは反フランコ側の人間なのでしょうが、映画はあまり何もかたりません)。アナは男に食べ物や、父親の上着(父親の懐中時計なんかもポケットにはいっているのですが)を運びます。やがて、男は官憲につかまり、小屋の中で撃ち合いの後に殺されます。
 アナはそうとは知らず小屋に行くのですが、そこには誰もいません。そして、あたりを探しているときに父親にみつかってしまい、思わず逃げてしまうアナ・・・・・・。
 捜索の最中に母親テレサは、自分が書いた手紙でしょうか(それともどこからか届いた手紙?)、1通の手紙を火にくべます。
 夜になって、窓辺に立つアナの耳に、イサベルが教えてくれた精霊を呼び出す呪文が・・。
 

ひとつひとつのシーンがすべて絵のような美しさです。
余分な音やシーンがなく、そして見る者に深い余韻を残します。
これは必見です。

このデジログへのコメント

  • ユウ 2008年04月17日 09:21

    アナの瞳は忘れられません。話は忘れてるのに(笑)とにかく記憶に残る映画です。あと2作もそうですね

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

tarashi

  • メールを送信する
<2008年04月>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30