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教室の正義　赤川次郎

2008年04月03日 12:16

僕は赤川次郎の小説を今まで読んだことがありませんでした（500冊は出版されているのに）。
今回のこの短編集は、時代の閉塞感、全体主義的な動きに足して赤川次郎が警鐘を鳴らすために書いたときき読んでみました。

どれも、不気味なまでの社会のための正義の大きさに、個人がつぶされる様を書いてあります。むしろ、そのつぶす側に善良な個人が回っていく家庭が怖いです。しかし、所詮は短編であり、もう少しふくらました方が柔らかくなるのではとも思いました。とにかく、硬くなってしまっています。
　お笑いに逃げる若者たちに、赤川次郎の生真面目な訴えは届きそうにはありません。