「幸福な偶然」(セレンディピティ)をつかまえる

2005
光文社
日野原 重明
カテゴリ 和書
満足度平均 4.35点（14人）

「セレンディピティ」という言葉はこの本で初めて知りました。―それは道端に転がっているダイヤの原石を発見する能力。失敗は失敗でも創造的な失敗をすればいい。人生の掘り出し上手になる。天才たちのひらめきのヒント―
一言で言ってしまえば発想の転換を如何に｢ポジティブ｣方向に仕向けるか、その実践の書。そう言ってしまうと身も蓋もないですが、そういう｢他人｣を羨むのではなく、自分自身にもそういう無限の｢可能性｣が備わっているのだと言い聞かせる瞬間、この本の発するメッセージの意味は大きく読者に届いてくると思います。但し、この方はかなりの著書があるので正直どの本を読んでもあまり変わらない、ということは認めざるを得ないので、こういうエッセイ風の本はこの著者に関しては１冊あれば十分だと思います。