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- 人生は元々「機会不均等」なものです。その中で如何に自分自身ベストを尽くすかを昔から求...
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『家で生きることの意味―在宅ホスピスを選択した人・支えた人』 (単行本)
2007年12月29日 00:02
2005
青海社
柳田 邦男,川越 厚
在宅ホスピス、はまだ日本では選択される方が少ないかと思います。この本の中でも書かれていることですが、「看取り」を自宅で行うこと自体に心理的・経済的に抵抗を思われている方が多いこと、そもそも「がん」をきちんと患者自身に告知しないことにはホスピス自体が成立しない(なぜか、については詳しく中に書かれていますが、一言で言えば患者と周囲がきちんと信頼関係を構築できない限り、自宅でターミナルケア:終末医療:最期の看取り:が看取る側が禍根を遺さないかたちで成就させることが出来なくなるからです。
付言すれば、死者は生者の心の中にいつまでも生き続けますが、その続き方は全て最期の看取り方によって決まる者だと思います。これは私が実父を思いがけず自宅で亡くした(病死でしたが)経験上、実感を持って言い切れることです。
この本は、直接には周囲にがん患者を抱えておられる方に読んでいただきたいですが、そういう立場になくても例えば自分の生き方に少しでも躓きかけている方、この本に書かれている生き様は全て真実であり、究極の選択と実践をされた方々の記録でもあります。想像力を少しでも働かせて、年末年始の慌しい中でありますが、自分自身を振り返る意味でも一読いただきたい本です。
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