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出会い系の女54

2013年06月02日 14:25

男は図書館から戻り、夕飯を食って、ソファアでゴロゴロしていた。

おまんこ人権があるように思えるの、

カラオケの女のコトバを思い出したて、笑ってしまった。

おまんこ人権かあ、

おまんこって、日陰者でしょ

なるほどなあ、日陰者では人権なんて、あるわけないナ。


男は、考えた、

しかし、これって、なんか変じゃないか?

おまんこって、日陰者であるどころか、本来、崇高なモノじゃないのではないか。

なんで、崇高なモノが日陰者になってしまったんだ?

出産すると、みんな、だれでも一様におめでとう、っていう。

おめでとうが、日陰者であるわけナイじゃないか?

人がこの世に生を受ける、あなたも、私も、
そして、誕生日にはみ~んなに、祝福する、される。
日陰者から出てくるモノは同じく、日陰者であってもイイはずじゃないか。

そうはならないで、ひとえに、まんこだけが日陰者になっている。

これは、なにか深いワケがありそうだ。

男は、考えた。


悪者はおまんこ、そこから出てくるイノチは関係ない、

どうみてもオカシイ、

イノチが神聖なら、おまんこだって神聖なはずだ。


ここで男は考えた、

繁殖セックスは関係ない。

これだ。

男はここに行き着いた。

繁殖生命の誕生だから、崇高になる。

おまんこセックスだから、快楽になる。

しかし、繁殖快楽は関係ない
快楽繁殖を担保するためのモノで、直接快楽を求めるモノでない、
しかし、ヒトは繁殖を離れて快楽が一人歩きしてしまった。

繁殖は家族、部落、ひいては部族に繁栄をもたらす。

個人の快楽とは直接関係ない

ここだ、男は思った、

快楽は個人だが、
繁殖は個人の問題もあろうが、それ以上に家族、あるいは部族の大問題だ。

だから、家族や部族に災厄をもたらすかもしれない快楽を、戒めるのだ。

快楽はヒトを危険に導く、人を殺め、家族を殺め、地域社会を殺める。
平和と秩序を乱すからだ。
快楽のために身を滅ぼしたモノ数すれず、
快楽のために世の中に、世間に迷惑かけたモノ、数知れず、
快楽の業火にヒトも財産もみんな焼かれ尽くす、
国まで焼き尽くす、傾国の美女

そしてセックスはこの世で最大最強の快楽だ。

なら、社会秩序のために、セックス快楽を封印しようとするのはしごく当たり前だろう。

で、立ち入り禁止だ。

しかし、セックス快楽は抑えつけようとしても押さえつけられるモノでない。

道徳的に、悪にしてしまった、背徳である。

これは強力な、封印である。なぜなら、神の命令であるからだ。

汝姦淫するなかれ、

ヒトは、社会秩序を乱すモノは、一般に、裏切り行為として強弾する。
今はやりの反社会的行為みたいに。
すると、セックス快楽は、ある意味で、反社会的行為になる

ここに、繁殖と、セックス快楽とはまったく別物になってしまった。


社会的に別物であっても、個人的なヒト内部では、区別はない。
繁殖おまんこ、まったく同じだ。
個人内部では繁殖セックス快楽も同じだが、

バレるバレないで、大きく違ってくる。

つまり、結果がすべてになる。

不倫がばれて、昔風で言えば、不義密通が露見して、死罪になれば、
反社会的分子で、死人にむち打ち刑と、さらし首が待っている。近親縁者は闕所になる、
早いハナシ、財産没収だ。

これを畏れて、セックス快楽を極度に忌避するようになる。
であるから、不倫は、ますます、ある種の人間には、命がけのたまらない魅力になる。

しかし、そんな時代は終わっても、おまんこに対する汚名は、やはり、背徳イメージがつきまとう。

極度なおまんこ快楽が、日陰者あつかいにしている。


ところがカラオケの女は、日陰者から、人権があるようなおまんこになったと言っている。

これは、快楽セックスでも、繁殖と同じような自然な当たり前の行為として、
ということであろうか。

そこには、微塵も背徳はなく、本来のイノチが躍動する快楽を伸び伸びと味わった、
ということであろうか。

なら、おまんこに、日陰者はないことになる。日陰者は霞んでしまった。

これは、どういうことだろう?

男は、詰まった。

しばらくしてから、

なあるほど、こういうことか、

男はハタと、気づいた。

この男があの2万円の女の、真っ赤な鮮烈なショッピングピンクおまんこに感動したから、
男は女に謙虚になった。素直に、見えない女に謙虚になった。

そこに、社会的な縮図、つまり、差別、はない。

社会的秩序とは、裏を返せば、露骨に言えば差別である。
当たり障りナイコトバで言えば、格差だ。
昔風に言えば、身分だ。

ヒトは大なり小なり差別している。不平等だ。
不平等は社会に競争があるかぎりなくならない、競争の結果必然に発生する。

女、子供、年よりは、いつも押しつけられる。
その女が、あのおまんこの所有者だ。
ならば、当然、女は、男におまんこを取り上げられるのは必然だ。

この意味で、女は二重に日陰者に追いやられる。

道徳で追いやられ、弱者として追いやれる。

鮮烈な真っ赤なショッキングピングおまんこを味わった、この男に、
女にたいして道徳も弱者も、ない。

カラオケの女は、
おまんこにおけるセックス快楽をあるべき自然な姿として受け取ったのも、無理ないことだ。


おまんこを日陰者としないためには条件がある。

この男と同じように、おまんこに感動するか、あるいは
女を、道徳や弱者とみないことである。

しかし、この国ではいずれも、ムリであろう。

根強い差別無意識に、蔓延っているからである。当の女自身にさえも。

せめて、この男と同じように、おまんこのあの美しいショッピングピンクに感動すれば、
おまんこは日陰者にはならない。

男はカラオケの女の日陰者、やおまんこ人権を、なあ~んとなく、理解した。



男は、PCを眺めた、

相変わらず、メールが来る、

割り切りで会いませんか、大人の交際でどうですか。

相続財産を受け取ってください、

アドレス預けました、

あんぽんたんさんと楽しみたいです。

48の熟女です、熟女は嫌いですか


その中に、

セフレになっていただけませんか?


男は、セフレというコトバを、凝視した。

みると、

前に何回かメールしました、も、これで最後にします。

セフレになっていただけるようでしたら、メールください。

男は、気になったので、女にメールを返した。


私は、あなたを知りません、あなたも私を知らないはずです。

すると、すぐ、女から、返事がきた。

セックスするのに、それ以上、余計なコト知る必要があるのですか?

男は、ビックリした、

さきほど、女とまんこするだけで、
後は余計なことだ、という結論に達したばかりだったからだ。


うっ~

男は唸ってしまった、

女と男のあるべき姿の結論に達したとはいえ、
まだまだ、既存の価値観の行動パターンで動いていることに、思い知らされた。

そうだった、女と男おまんこ以外は余計なことだった。
これが根幹である、必要なモノは後からついてくる。

女と男にこれがなかったら、なにも始まらない、ドラマはすべて女と男おまんこから始まる。
露骨に言えば、そういうことだ。

キレーごとで言えば、みんな、否定するだろう、しかし、

生きるとは、生存とは、キレイゴトでない。
ウンチもすればゲロも吐くし屁もする、おまんこは日常のことだ。
タダ、おまんこを日陰者扱いしているから、口が憚る。


男は、俄然、このセフレの女に興味がでた。


わかりました、じゃあ、いつ、会えますか?

平日の日中なら、いいわよ、

男は、考えた、このところ、昨日は2万円の女と、そして今日の日中はカラオケの女と、
やったばかりだ。

65になるこの男には、レンチャンはムリだ、しかし、タイミングを逸してもならない。


明日アサッテ、明後日はどうですか?


いいわよ


じゃあ、場所を言ってください


アソコスーパー、知っている?

ハイ、知ってます

そこの駐車場で、お昼頃、11時半から12時の間でいいわね

ハイ、そこに明後日、必ず、いますから。

男はメルアドと念を押して、ケータイの電話番号を入れておいた。



明日アサッテか、

男はセフレの女に、俄然興味が湧いた。

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