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団地妻優紀子4

2008年10月01日 07:01

紀子がドアーを開けて入ると男物の靴と女物の靴が
じゃれあっているように並んであったのを不審に思いながら額に手を当て
リビングまで来ると「ああ・・いい・あなたいいわ」と言う聞いたような
女の声がする

 今度は旦那の声で「いいぞ・お前のここ締まりは1級品だな」
「もういきそうだよ・・昔からいいからな」
紀子は一瞬理解する事が出来なかったが
「あぁ・・・いくぅ・・・いくぅあなた」
「俺もいきそうだ相変わらずいいぜここ」と旦那の声で
 一気に襖を開けた優紀子であった耳に聞こえた相変わらずとか
昔からと言う言葉が頭の中で反復する

 涙を浮かべた優紀子はその光景をみる
男女が裸で抱き合う姿を重なり合うオスとメスを見るようだった
急に開いた襖の向こうの男女もそれ以上に驚いたのです

 襖の所に優紀子が立って見ているのです正男は「何で今頃」といいながら
真帆から体を離すと裸の姿で座るその後ろに真帆が長い髪を床に落として
うなだれ正男の背中に隠れるようにしていた

 正男は「違うんだこれには訳が」真帆も「ごめんね優紀子ちがうのよ」
と言い正男は「出来心なんだ優紀子許してくれいいだろ」と言うが
紀子は頭の中で鐘をついてるような音を感じていた

 今まで親友だと思って疑わなかった真帆
いろいろな相談に乗ってくれて親身になってくれた真帆
本当の友達だと思っていたのに昔から付き合っていたとは
一体私はなんなのだろうそう考えながら

 ドアーのノブを回して外に飛び出したのです
後ろの方から「待てよ話し合おうじゃないか話せば分かる」と言う
正男の言葉も耳に入らないままでたのです

 そして孝治とぶつかりそうになったのでした

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