団地妻優紀子３

少し考えてやがて決心したように「私聞いてもらいます」と言いポツリポツリと話し始めたのです

　孝治は「君の事はすべて知りたいから」と好意を持っているのを隠そうともせずにじっと目を見るのです

「社長それよりも先に仕事を済ませてくださいその後で話します」と優紀子は言うのです

孝治は「仕事じゃないのだから社長はやめてくれないか」と言うと
「それじゃあ孝治さん」と優紀子が言い直す
「孝治でいいよ僕も優紀子って呼ぶからいいだろ」
「とりあえず仕事に孝治・・・・さん」
「分かった工場にいこう優紀子一緒に行くだろ」

　「優紀子も疲れてるようだから少し横にならないとね」
　「孝治さん私は大丈夫です」
　「ほら工場にある宿直室で横になったらいいよあそこはきれいに僕が掃除してるから大丈夫だよ」

　やがて工場に着いたが裏のほうからはいって行った
誰も使わない宿直室で優紀子を休ませるのが先決だと連れて行く

そして布団を敷き優紀子を寝かせて孝治は仕事に行くのです
　孝治は優紀子に「ゆっくり休むんだよ話しは後で聞くからね」と言い置いて工場へと向かったのです