- 名前
- zz987
- 性別
- ♂
- 年齢
- 62歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- スーパーアーティストzz987立川在住。平日/昼間のみ営業の秘密の遊園地・・御一緒に...
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Tちゃんと沖縄旅行 一日目
2008年09月11日 01:48
「せんせー、すごーい二階初めて!これ、ビジネスシートですか?」
「いや、エコノミー。少し余計に払うとこういう席になるんだよ。」
「へぇー!・・ビールとか飲まないんですか?」
私はどこへ行っても、すぐアルコール・・の人なので、Tがそう言うのも分りますが・・
「那覇に着いたら、移動はレンタカーなんでね。」
「あ、そうなんだ。・・私、運転しても良いですよ。」
「いやいや、君の運転はひどく体に悪いので・・ちょっと・・。」
「エー私、運転うまいですよー」
妙に、エアコンの効き過ぎの機内。いつに無く穏やかな会話の中、膝にかけた毛布の下で、Tは私の手をしっかりと握っています。とにかく、今日のTは、コロコロとよく笑います。
「Tちゃん、手、熱く無い?」
「あれ? ホントだ!せんせーの手が冷たく感じる・・」
Tのおでこに手を当ててみました。
「Tちゃん、熱あるみたいだよ。」
「エー、気のせいですよ。心に火がついただけ・・なんて」 わ!へたくそ!
「・・・大丈夫?・・」
那覇空港に着いて、すぐにレンタカー屋へ。車種はBMWのコンバーチブル。那覇市内でソ-キそばを食べて少しぶらぶら。そのあと、高速にのって、植物園へ。・・この辺りまではTちゃん元気だったのですが・・いや、無理をしていたのだと思います。Tちゃん、結構な発熱で歩けなくなってしまいました。仕方なく、予定を切り上げホテルへ!体温を計ると38.5度。コンセルジュを呼んで、とにかくドクターに見てもらうことに・・。
「Tって最低!・・ゴメンなさい、せんせー」
「喋らなくてもイイよ。楽にしてなさい。」
「ほんと、ゴメンなさい・・」
部屋はオーシャンヴュ-でなかなか素敵なロケーションです。・・しかし、 Tはべそをかきながら、ベッドで寝ています。ホテルが氷枕を用意してくれました。・・・さいわい、ただの風邪だということなので、まぁ、薬のんでよく眠ると治る・・と云われたのですが・・まぁね、可哀相なTです。Tは、暫く、べそをかいていましたが、薬が効いたのか、まだ、14時だと云うのに、こんこんと眠ってしまいました。やれやれ。
私は、ルームサービスでおつまみとボトル、古酒のロックを片手に、氷枕の交換をしたり、汗をかいたTを着替えさせたり、飲み物を与えたり・・出来る範囲でTの看病しています。Tは目覚める度に『ごめんなさい』を云って、また、眠りに落ちて行きます。
私は、例によって睡眠時間が極端に短いもので、TVで映画を見ながら、眠り続けるTのそばでちびりちびり飲み続けています。そして、日付けがかわり、深夜2時頃・・・
「せんせー、起きてます?」
「ああ、大丈夫?」
「ごめんなさい。・・でも、誉めてあげて下さい、T、頑張りました。熱、下がったみたい。」
体温計は36.2度。よかったよかった。
「せんせー、ありがとう。」
「よかったね。」
「うん。でも、一日つぶしちゃった・・」
そう云って両手を広げ、突き出すT。私が、ベッドに行くと首に手を絡ませてキスをします。そして・・
「ちゃんと治るために、注射、うって下さい。・・太くて、硬いの・・」
「はいはい、もう少し、汗かいて、完全に治そうね。」
でも、Tちゃん、さすがに一回戦でダウン。また、私の腕の中で、安心したように眠ってしまいました。
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