妖精Nとジェットコースター男　プロローグ

子供の頃から、なんとなく解っていたような気がします。私にとって常識で当たり前のことが、案外世間で通用しないことがある・・・大概の人は、こういう経験お持ちですよね。

高校生の頃、数人の女性と関係を持った後、『デリバリーボーイπ』として二年半過ごしたお陰で、十代にして400数名（数なんかわかりません・・多分）の女性とsexを経験したことで、私は、女性に、軽い失望感を抱くようになっていました。

事実上、高校を卒業した時点で、ほぼ、恋愛経験は0。それに反比例して400人以上の女性とのsex経験・・この二つのアンバランスが、ある意味、現在の私を形成する要素になったことは間違いありません。

そして、現在、私が私である・・そのことを決定したのは・・・18から27までの10年間足らずの出来事、妖精Nとの出合い、その後8年間の恋愛、一年間の結婚生活・・そして、Nの死・・これが全てだと思います。

Nがこの世からいなくなって、既に20年。・・ですが・・この歳になっても、まだ、Nの話をする時は・・胸の冷蔵庫の扉が開いて・・なんだかヒュルヒュルしてしまいます。・・まぁ、いい歳して、どうかと思いますが。そこで、この際、この場をお借りしてこの時期の 自分を検証するつもりで、Nとの話を書きたいと思います。10月には、また、定期入院だし・・いまのうちに・・