みどり-155

「５０人も？　今までもずっと?」
「そう、パチンコ屋もホテルも私の家も、ゴルフ場も旅館も」
「全然分からなかった」
「分かったら、ガードに成らないよ、みんなプロだから」
「部屋、モニターされてる?」

ニコニコ笑ってるわ、厭らしい
「されていない」
「そんな事分からな・・・ああ、貴方には分かるのよね」

「京介さん、遺伝するのは男にだけですか?」
「そうなんだが、その事もまだ解明されない」
「・・・雅恵、一寸来て」

雅恵を少し離れたテーブルに座らせ、
「お願いが有る
　２番目の子、京介の子供を産んで欲しい」
「知佳の次の子供は女、私は男・・・なのね？
　透さんちょっと来て」

「私は構わない・・・知佳が私の子供を産む何て
　どうしても考えられないが
　一人でも多い方が絶対にいい」
「それじゃ決定ね。　誰が話す?」

「京介さん、どうしても聞いて了解して貰いたい事が有る」
「三人の意見だね。　問題ない、オーケーだ」
「これで私達、親戚で兄妹で夫婦で・・・かなり複雑な関係ね
　近親相姦になるわ、厭らしい」
「知佳が厭らしいのは昔からよ」
「よくもそんな事、雅恵には負けるわよ」
「どっちもどっちだと思うよ」
「透さんまでそんな事言って。　貴方、助けてよ」
「ああ良いよ。　厭らしく無い知佳なんて、全く魅力が無い」
「それで助けている積り」

四人がまた大笑い
まわりの視線を感じて、みんな笑いを飲み込みました

　　　　　　　・・・つづく