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3月13日にMIXIにアップしたネタ:いまだに日銀総裁が決まりません
2008年03月17日 18:02
難しいネタで恐縮です。昨日(12日)参議院で次期日銀総裁を承認しない旨議決されました。普段なら「政局絡み」で民主党はじめを非難するのですが今回ばかりは自民党(及び政府)のやり方を問題視します。
ネタ元は日経ビジネス3月10日号24頁、高橋洋一氏(早稲田大学講師)による記事:『日銀の新総裁に期待すること』より
「センター試験も解けない日銀」
福井総裁率いる日銀は何故、デフレ脱却が出来なかったのか。最近ではアメリカのサブプライムローン問題などが一因とされるが、日銀は既に2007年初頭から経済見通しの基本シナリオを繰り返し下方修正してきた。それは、2006年3月の量的緩和解除とその後の2度の利上げが失敗だったことを示している。この間、消費者物価指数はほぼゼロだったが、物価統計の上方バイアス(原油高などによる物価高要因)を考えれば、消費者物価指数は確実にマイナス(つまりデフレ)であった。それでも金融引き締め(金利を上げたこと、など)をしたのだから、デフレ脱却に失敗したのは当然の帰結である。
このことは、今年の大学入試センター試験で実際に出題された次の問題を見ても、一目瞭然だろう。
<問題>(頭略)一般的に中央銀行が行うと考えられる政策として最も適当なものを、次の①~④のうちから一つ選べ。
①デフレが進んでいるときに通貨供給量を減少させる。
②インフレが進んでいるときに預金準備率を引き下げる。
③不況期に市中銀行から国債を買い入れる。
④好況期に市中銀行に資金を貸す際の金利を引き下げる。
→まず「テスト」の正解は③。高校時代に習ったと思いますが所謂「買いオペ」で市中から国債を買い上げ、通貨供給量を増やす政策を取ります。
しかし実際に日銀が行った政策は①、「日銀は現金通貨と民間金融機関の日銀への預け金を減少させ、同時に市中国債の買いきりオペを増額せず、日銀保有国債も減少した」。故にデフレ脱却が出来ず、と言うより「せず」、実質的に福井現総裁が就任後、デフレ脱却は達成できていないと言う状況にあります。
デフレは確かに「明日」は物価が下がるので良い様に見えるかもしれませんが、「あさって」には下がった物価分「コスト」を下げにかかることになり、「明々後日」恐らく労働コストが切り下げられるでしょう:非正規労働者問題。
少々端折りましたが、自分達の手元に「お金」を回るようにするには、実質給与を上げないといけません。そういう政策が行われるよう、普段から意識しておく必要があります。
※で今日になっても全く決まる様子なし。一方で円高株安は止まる様子なし。これは「政策」の失敗が招いた「人災」です。かといって民主党は信用できないし、どうしましょ。
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