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俺の24時間

2008年02月19日 23:44

 彼女は仕込だった。まんまに嵌められた俺が馬鹿だった。はめたつもりが嵌められていたのだ。まあ気持ちはよかったのだが・・。

 俺の名はコアラJCIAのエージェント。日本に入り込んでいる各国の諜報員をかく乱させるのが使命だ。俺の先祖は猿とび佐助と言われた。俺もまたその血を引いてこんな仕事をしている。

 今回の使命はA国の女スパイに嵌められたようにみせかけて嵌めて偽情報を流すことにあった。俺の肩書きは防衛庁の第二課別室室長ということになっていた。巧みに中国スパイに騙されたように見せかけてベッドに連れ込んだ。セックスは全世界共通。いまや日本もA国も儒教よりはケダモノごっこだ。雄たけびの激しいセックスが終わって振り返ると、銃口が向けられていた。ついさっきまで俺の銃が彼女をとらえていたのに。

「なんだ。」
「あなた、JCIAのコアラね。」
「ちがう。」
「情報は入っているわ。」
女は引き金を引いた。しかし発砲されなかった。

 俺のほうが一枚上手だった。彼女の銃から弾をぬいておいたのだ。
 銃がなければ腕は俺のほうが上手だ。沖縄秘伝の武術彼女を押さえ込もうとした。ところが、彼女もつわもの。細い腕ながら俺の目玉と金的を同時についてきた。

蟷螂拳か!」かまきり拳法である。指で俺の急所をねらう。
 俺の武術は武の舞といわれる。彼女の突きを舞うようにかわし、相手の首に腕をかけて引き倒した。
「さあ、吐いてもらおう。」
 そういっても吐くような相手ではない。

 俺は彼女が俺に飲ませようとした媚薬を女の口に流し込んだ。自白剤の変わりだ。
 更に女を縛り上げ、女の股間に俺のものをつきたてた。先ほどのセックスでM傾向のあることを見て、俺は体力を温存していたのだ。
 「あ、うぐぐ」女はあえぎ声をのどにつまらせた。
「お前の仲間はどこだ。」

 

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