今日にもマジック点灯

総力戦で勝ちました！今日勝って、中日負ければマジック点灯
じっくり攻めます！！！！


ＪＫ崩れてもＦ踏ん張って虎首位キープ
2007年9月19日（水） 7時1分　スポーツニッポン


＜神・巨＞８回１死三塁、代打・桧山の時暴投で三走・野口が生還しベンチで喜ぶ岡田監督


　【阪神５―４巨人】いよいよマジック点灯や。阪神は１８日、伝統の一戦で粘る巨人を振り切り逆転勝ちで連勝。１９日の巨人戦に勝ち、中日が敗れれば優勝へのマジックナンバー「１０」が点灯する。自慢のＪＦＫのうち、「Ｊ」と「Ｋ」が失点する誤算も最後のトリデ、守護神・藤川球児投手（２７）が踏ん張って逃げ切り。２位以下を１・５ゲーム差引き離して首位キープ。勢いに乗ったチームは、このままゴールまで突っ走る。

　両軍計３８人が出場した死闘。最後に笑ったのは阪神、そしてマウンドの藤川だった。最後は１５３キロ直球でホリンズを空振り三振斬り。４万８５４５人の大観衆をのみ込んだ甲子園が揺れた。

　「この前のウッズのことがあったので、インハイでいきました」。藤川は緊迫した最後の場面を振り返った。

　阪神ファンにとっては信じられない光景が２度続いた。１点リードの７回は、ウィリアムスが１死一、三塁から二岡に同点右前打を許した。これが実に５月３日以来、４５試合ぶりとなる自責点。さらに、２点リードした８回には、久保田が自らの失策も絡んで、小笠原に同点２点中前打を浴びた。ＪＦＫそろい踏み今季４８試合目で２人以上が失点したのは初というピンチ。それでも８回、暴投で勝ち越した１点を最後のトリデ、藤川がしっかり守って４３セーブ目。ＪＦＫ登板試合の連勝を２３に伸ばした。

　「同点になって、その後もピンチがあったけど、抑えたからな。いつもいつも０点になんか抑えられるわけないんやから。きょうは追い越されんかったのが一番大きい」。試合後の岡田監督は苦笑交じりで、それでも３本の矢に対する変わらぬ信頼を口にした。

　打線も粘った。リードしてもリードしても追いつかれる、今季味わったことのなかった展開でも、集中力は切れなかった。８回は矢野に代わって先発マスクをかぶっていた野口が左中間二塁打。１死三塁となって門倉の暴投で幸運な決勝点が転がり込んできた。「あとは球児が投げてくれると思った。ＪＦＫにはいつも頭が下がる。だから、きょうみたいに点を取られたときは、僕らが頑張って助けてあげたい」と野口。チームの進撃を支えてきた中継ぎ陣の不調を全員でカバーした。

　１９日、巨人に勝って、中日がヤクルトに敗れれば優勝へのマジックナンバー「１０」が、いよいよ点灯する。それでも藤川が「まだ１３試合ありますから」と言えば、岡田監督も「何が起こるか分からんのやから。あしたも総力戦。１試合、１試合いかんとな」と表情を引き締めた。

　６月２９日には首位・巨人に１２ゲーム差離されていた。９６年、１１・５ゲーム差をひっくり返した長嶋巨人の“メークドラマ”を上回るセ界最大の大逆転劇へ、いよいよカウントダウンが始まる。

[9月19日 7時1分 更新 ]